『サクラ大戦シリーズ』などで知られるマルチクリエーター・広井王子が総合演出を務める少女歌劇団「少女歌劇団ミモザーヌ」の夏公演『ジャングル・レビュー 〜Living〜』が、8月17日(土)に東京・ニッショーホールで開催されました。今回の公演は、結成6年目を迎えたミモザーヌの集大成といえるライブであり、4月に20歳を迎えた1期生・すずきゆいの卒団公演でもあります。それぞれの思いを胸にした全力のパフォーマンスに、観客も一丸となって大盛りあがりの公演となりました。
出典: FANY マガジン
全員がパワーあふれるパフォーマンス!
今回の夏公演は2幕構成で、第1幕はジャングルを舞台にした「ジャングル・レビュー」。黒ヒョウ、サル、ウサギ、フラミンゴ、シマウマなど、森に生きる動物に扮したメンバーたちが、圧倒的声量の歌声、一糸乱れぬダンス、そして側転やバク転などのアクロバットを駆使して、野生動物の生命力を表現します。
また唯一、人間のハンター役を演じた団長のいわむらゆきねは、生きることの残酷さや儚さに悩む人間の葛藤を熱演。観客を物語の世界に引き込み、「生きるとはなにか」「命とはなにか」という根源的な問いを投げかけました。
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パワーあふれる第1幕の見どころは、なんといっても、メンバー全員が舞台でパフォーマンスを続けること。メンバー全員がくらいつき、一丸となって迫力のある歌とダンスを観客に届けました。
楽曲は『情熱フラミンゴ』や『夕陽に笑うシマウマ』などミモザーヌファンにはおなじみの動物シリーズに加え、新曲も豊富に披露。最後の『いのちはめぐる』では、「力強く今日を生きよう/さあ生きよう」と全員で高らかに歌い上げ、生きることの素晴らしさを伝える、エネルギッシュなステージとなりました。
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「宝物をたくさんいただきました」
続く第2幕は、ミモザーヌ恒例の「ミュージックバラエティショウ」。ポップス、ジャズ、昭和歌謡、フラメンコなど、さまざまなジャンルの楽曲でパフォーマンスを繰り広げます。特に3曲目の『白虎隊』では、しろみゆが歌う詩吟にあわせて、みやはらにこ、たなかあかり、こじまさいかが剣舞を披露するなど、新たな試みで幅の広さを見せつけました。
そしてジャズメドレーの最後には、1期生のすずきゆい、いわむらゆきね、ちばひなの、すずきみあいムェンドワが4人で『Welcome sing sing sing』を披露します。ミモザーヌの始動時から鍛錬をつづけた彼女たちのステージはまさに圧巻! 観客も手拍子をおくり、大盛り上がりとなりました。
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その後のMCでは、この夏公演で卒団するすずきゆいが挨拶しました。20歳で卒団という年齢制限があるメンバーたちは、その限られた時間のなかで、学業とミモザーヌの活動を両立させながら、歌、ダンス、アクロバットなどの厳しいレッスンを重ねてきました。
「いろんな稽古の様子を思い出して、いま、泣きそうになってきちゃったんですけど……」と前置きしながら、すずきは10代というかけがえのない時間を過ごしたミモザーヌへの思いをこう語りました。
「私はこの少女歌劇団ミモザーヌに入団して、本当に人生がガラッと変わったんです。広井さんをはじめとした先生方やスタッフさん、そして応援してくださる皆さんやメンバーのおかげです。宝物をたくさんいただきました。それらを全部、大切にして、これからも頑張っていきますので、応援のほどよろしくお願いします!」
出典: FANY マガジン
挨拶が終わると、新曲メドレーがスタート! ミモザーヌらしく最後まで明るいステージが繰り広げられます。アンコールでは団歌『ミモザのように』を全員で歌い上げ、5年間の集大成ともいえる公演の幕が閉じました。