8月20日午後7時15分頃、声優の田中光さんがTwitter(X)にて

いつもお世話になっている皆様へ

とツイート。声優・田中敦子さんとの写真と、メッセージを投稿した。

メッセージは以下の通り。

いつもお世話になっている皆様へ

令和6年8月20日、私の実母であります声優 田中敦子が永眠いたしました。

田中敦子を愛してくださったファンの皆様、

生前お世話になりました業界関係者の皆様、

本人に変わりまして深謝いたします。

このような形で親子関係をお伝えすることとなりまして、

非常に残念でなりません。

本人の意向により具体的な病名は伏せさせていただきますが、

約1年に及ぶ闘病生活も含め、真面目で凛々しく、ちょっぴりお茶目な、

田中敦子らしい人生だったように思います。

こんなに自慢の母を持つことができ、本当に幸せです。

最後になりますが、

田中敦子が真摯に携わってきた作品を、田中敦子が愛情を注いできたキャラクターを、田中敦子という声優をどうか忘れないでください。

尊敬する女優/声優であり、愛するお母さんへ愛を込めて。

令和6年8月20日

田中光

人気声優の突然の訃報に、声優の方々をはじめ、ファンからも悲しみのコメントが次々と寄せられている。

約1年にわたる闘病生活とのこと。昨年2023年末に当サイトが田中敦子さん、大塚明夫さん、山寺宏一さんの御三方をインタビューさせていただいた際の、

田中:最終回の収録が終わったとき、自分のなかで「攻殻機動隊」に参加するのは最後かもしれないと思って寂しかったんです。「攻殻機動隊 SAC_2045 最後の人間」では藤井直人監督が物語を再構成されてシリーズとはラストが少し変わったこともあり、その部分の録り直しを今年の9月に行いました。そこでまたこの3人のメンバーがそろい、「まだ終わらないな」という感じがあってうれしく思いました。今回の劇場版の終わり方も、ちょっと先をイメージするような部分もあって、そういうところも楽しんでいただけたらなと思います。

大塚:シリーズの収録のとき、田中さんは確かに「もうこれで終わりなのかな」というようなことをしきりに言われていたのを覚えています。僕や山ちゃんは能天気にいたんですけど、田中さんは「自分がいつまでちゃんと素子を演じ続けられるのか」というようなことを考えていて、「そんなことないよ、大丈夫だよ」と言うんですけど、確かに我々も年をとっていくからね。

田中:義体化しないと、義体化。

大塚:いつまでも元気でいないと。

山寺:我々に「お願いしよう」となったときに、「あれ、ちょっとどうかな?」という状態だったら困りますからね(笑)

田中:元気で頑張りましょうね。

というやりとり、なんとも胸にくるものがある。

『攻殻機動隊 SAC_2045』田中敦子・大塚明夫・山寺宏一インタビュー「この3人がそろい“まだ終わらないな”という感じが嬉しかった」

https://getnews.jp/archives/3464755[リンク]

謹んで、御冥福をお祈りいたします。

※画像はTwitter(X)より