放送中のドラマ『ギークス〜警察署の変人たち〜』(フジテレビ系)にて、3人の主要キャラのうちの1人に抜擢されている田中みな実。 TBSの局アナからフリーアナになり、現在は女優として人気を博している彼女...

嫌われることでブレイクした成功体験



うまくアンチを利用した?(C)日刊ゲンダイ

 けれど、それはおそらく田中みな実様の大いなる戦略。なぜなら彼女は、“アンチを増やしてブレイクするプロフェッショナル”だからです。

 彼女がTBSの女子アナとして頭角を現し、ブレイクしたときのことを思い出してみてください。田中みな実様は、世の男たちに媚びまくるぶりっ子キャラで知名度を上げたのです。

 ただ、言わずもがなぶりっ子キャラは諸刃の剣。そのキャラを「かわいい」「おもしろい」と受け取ってファンになってくれる人もいるでしょうが、「ウザい」「ムカつく」といった負の感情を抱くアンチが急増することは火を見るより明らか。

 要するに、田中みな実様はアンチから嫌われまくることを恐れずに、とにかくぶりっ子キャラでお茶の間に顔を売っていってブレイクするという、成功体験を持っている人物なのです。

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女優業はイマイチ 女子アナ時代の再現を狙うか



女優としてブレイクするか(C)日刊ゲンダイ

 その後、TBSを退社してフリーアナになってからバラエティ番組などで闇が深い病みキャラがウケて、そこからまた美容にストイックに取り組む姿が支持されて美のカリスマキャラになるなど、そういったキャリアを経ていまの俳優業にシフトしている彼女。

 2020年放送の『M 愛すべき人がいて』(テレ朝系)で、サイコパスな眼帯秘書を怪演して話題をかっさらい、昨年放送の『あなたがしてくれなくても』(フジ系)でも、ヒロインに旦那を奪われそうになる“サレ妻”を好演して評価を上げました。

 そして、放送中の『ギークス』では主要キャラ3人の一角を担っているわけなので、一見すると俳優業は順調です。

 しかし、まだGP(ゴールデン・プライム)帯の連ドラ主演は果たしていませんし、出演するたびに演技力を酷評する声も多々あるため、本人は俳優業に対する不安や焦りがあるのではないでしょうか。

 そしてお芝居の世界では、築き上げてきたぶりっ子キャラも病みキャラも美容キャラも意味を成さないため、女優としてブレイクするためには起爆剤が必要だと考えたのかもしれません。

 そんな状況で、自身が世に出たときの成功体験を思い出したとしたら…?