「スローモーションのように…」アーセナルGKが空前絶後の神セーブを回想。指揮官は興奮!「普通ならゴール。信じられない」

 開幕2戦目にして、シーズンベストとも言えるスーパーセーブが飛び出した。

 現地時間8月24日に開催されたプレミアリーグ第2節で、冨安健洋(怪我でベンチ外)が所属するアーセナルは、アストン・ビラと敵地で対戦。レアンドロ・トロサールとトーマス・パーテイのゴールで、2-0で下した。

 勝利を大きく手繰り寄せたのが、まだ0-0だった54分のプレーだ。

 アマドゥ・オナナのディフレクトしたシュートがクロスバーに直撃。このこぼれ球にオリー・ワトキンスに完全フリーで反応されてしまう。しかも、必死にボールに飛びついたGKダビド・ラジャは倒れ込んでおり、ゴールはがら空き。誰もが失点を覚悟したが、ラジャは急いで立ち上がると、驚異的な反射神経でワトキンスのシュートをストップし、絶体絶命のピンチを凌いでみせたのだ。

 頼れる守護神の神業で勢いに乗ったアーセナルはその後、67分と77分にゴール。終わってみれば快勝で、鮮やかに連勝発進を飾った。

 クラブ公式サイトによれば、試合後にラジャがインタビューに対応。自身の決定的なセーブをこう振り返った。
【動画】思わず声が出る!アーセナル守護神が超絶怒涛のスーパーセーブ
「ボックスの外からのシュートだったのは知っている。ガビ(ガブリエウ・マガリャンイス)に当たって、ディフレクトしたと思う。そして僕の上を越していった。ボールがゴールに向かっていくのが見えたよ。シュートを防ごうとしたんだけど、バーに当たってしまい、そこからまたボールがピッチに向かっていくのをスローモーションのように覚えている。僕はただ立ち上がって、ワトキンスがヘッドで詰めるのを見て、それに反応したんだ」

 また、「今までのベストセーブの1つ?」と問われた際には、昨季にプレミアリーグのゴールデングラブ賞を手にした28歳のスペイン代表は、練習の賜物だと胸を張った。

「そうだね、そう思う。セーブして、また次のボールに向かうという練習場での繰り返しが、次のアクションを起こすために立ち上がる反応に繋がったんだと思う。だから、トレーニングのフラッシュバックのようなものだよ。もちろん、あのセーブができて嬉しい。なんたって0-0の大事な場面だったからね。チームが少し勢い付いて、得点できたと思う。だから、あれは試合における大きな瞬間だった」

 昨季にブレントフォードからローンで加入するや、アーロン・ラムズデールから定位置を奪い、印象的な活躍を続けるラジャ。ミケル・アルテタ監督も「あの位置にストライカーがいれば、普通ならゴールなんだけど、あのダビドのリアクションだ。信じられないよ」と興奮を隠せない様子だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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