鹿島待望の新助っ人、MFターレス・ブレーネルが短い時間ながらJリーグデビューを飾った。
鹿島は8月25日、J1の28節で東京Vと敵地で対戦。東京Vに2点のリードを許し、鈴木優磨のPK弾で1点差に詰め寄った展開で、ターレスは後半アディショナルタイムに名古新太郎との交代でトップ下に入った。
「ポジションとしては、前線のサイドもやりますし、真ん中もできます。今日は真ん中のポジションで出場しました。やっぱりゴールやアシストでチームに貢献するのが自分の強みだと思うので、これからもっと力を発揮していきたいです」
同点へパワープレーが増えた時間帯だったが、ターレスは狭いスペースでボールを受け、攻め上がったボランチのミロサヴリェヴィッチにつなぐなど、光るパスを見せた。
「自分はマークを外して、できる限りライン間で起点になり、ゴールに向かうようなパス、ゴールに向かっていくプレーを心がけています」
惜しくも同点ゴールは生まれず、チームは敵地で手痛い敗戦を喫した。ただ、ターレスは多くの観客が詰めかけたスタジアムでプレーできる喜びを感じたようだ。
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ターレスは今夏、ウクライナ1部のルフ・リビウから鹿島へ期限付き移籍で加入。戦時下のウクライナでは「試合中にサイレンが鳴ってゲームが中断したり、そのまま中止になったこともありました」と話す。
そのなかで「今日はそんなに暑くなかったですが、ただ湿気がすごかった」と苦笑いを浮かべた一方、「90分間ずっと歌い続けてくれたカシマサポーターの雰囲気はものすごく好きですし、力になります。また応援し続けていただいて、自分たちも試合で勝てるように頑張りたいです」と意気込んだ。
26歳のブラジル人MFは、足踏みが続く鹿島の起爆剤となれるか注目だ。
取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)
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