開幕から上々のすべり出しとなったが、挑戦は始まったばかりだ。
今季からパルマに加入した日本代表GKの鈴木彩艶は、セリエA開幕から２試合連続で先発フル出場を飾った。ミスから失点を招いた場面もあるが、１勝１分けと好発進したチーム同様、まずまずのスタートを切っている。
フィオレンティーナとの開幕戦では、失点につながったFKを献上したこともあり、厳しい声も寄せられた。だが、ミランを相手に金星をあげた第２節では、いくつかのピンチを鋭い反応で止めるなど、好守を評価されている。
２戦連続ゴールでチームに大きく貢献しているデニス・マンを筆頭に、パルマの選手たちに対する賛辞は増している。レジェンドOBのファビオ・カンナバーロも、鈴木やマンに期待しているようだ。
ミランとの試合後、『CBS』のインタビューに応じた鈴木やマンについて、コメンテーターを務めているカンナバーロは、「この選手たち（鈴木とマン）に自分から言えるのは、このまま続けろということだけだ」と話した。（パルマ専門サイト『Parma Live』より）
「ここ（パルマ）はセリエAにとどまるにふさわしい場所だ。責任は大きいけど、今日のように楽しんでほしい。セリエAは難しいリーグ。ドレッシングルームで祝って、明日からはこれまでと同じように仕事を再開だ」
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カンナバーロは「ミラン相手の勝利は非常に大きい。明日は笑顔で練習に臨めるだろうね。自信も深まったはずだ。３カ月前はセリエBだったが、今ではセリエAでミラン戦勝利を祝っている」と、パルマへの賛辞を続けている。
「クラブはファビオ・ペッキア監督を信頼している。監督、スタッフ、会長、スポーツディレクタ―が、一緒に仕事しているんだ。これはとても重要だよ。ペッキアは自分がただの監督ではなく、クラブのプロジェクトの一員だと感じているはずだ。これは鍵になると思う。サッカーでは、一緒に仕事することが必要なんだ」
パルマは若いチームだが、団結力を高めれば、今季のサプライズチームのひとつとなるかもしれない。その一員として、鈴木も大きく飛躍を遂げられるように願うばかりだ。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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