今夏にマンC女子が“なでしこ化”を進めた背景を英国人記者が分析「興味深いのは…」【現地発】

 この夏、マンチェスター・シティWFCに日本女子代表のDF清水梨紗、MF藤野あおば、GK山下杏也加の3選手が加入した。

 長谷川唯を含めると、これで日本人選手が4人となった。シティは選手を獲得する際、あまりミスを犯さないことは男子チームが証明している。では、なぜ多くのなでしこ戦士を獲得したのだろうか。

 日本人選手が魅力的な理由の一つに、彼女たちが自国を離れることをいとわないという事実がある。故郷を離れるというのは、彼女たちが仕事に対して真剣であり、犠牲を払っている。移動距離を考えてもスペインやポルトガルを離れるのとはわけが違う。

 そして、日本人は礼儀正しく、チームメイトとの絆の築き方も異なる。これはクラブや監督にとっても大きな助けになっているはずだ。他の国籍の選手たちや、クラブの未来を担う若手選手の模範となるだろう。
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 興味深いのは、日本人選手が所属するクラブは、まず1人目を獲得し、その後2人目の日本人と契約することも珍しくない。

 人間性に優れた日本人を増やすことで、チームがどのようにプレーし、行動すべきかという「文化」を作ることにも繋がる。

 またシティにとっては、技術力や俊敏性の高い日本人のプレースタイルも非常に魅力的だ。ジョゼップ・グアルディオラ監督が率いる男子チームのパスサッカーは、ユースだけでなく女子チームにも受け継がれている。

 イングランドの女子スーパーリーグは、選手たちが財政的な面で大きな利益を上げるためではなく、チームの強化や発展が重要視されている。

 その点、最も重要なのはフットボールにおける彼女たちの能力だ。いくら人として優れていても、プレーレベルが高くなければ意味がない。もっとも、それは女子サッカーであろうと、男子サッカーであろうと同じだ。

文●スティーブ・マッケンジー(サッカーダイジェスト・ヨーロッパ)

著者プロフィール
スティーブ・マッケンジー/1968年6月7日、ロンドン生まれ。ウェストハムとサウサンプトンのユースでプレー経験がある。とりわけウェストハムへの思い入れが強く、ユース時代からのサポーター。スコットランド代表のファンでもある。大学時代はサッカーの奨学生として米国で学び、1989年のNCAA(全米大学体育協会)主催の大会で優勝した。現在はエディターとして幅広く活動。05年には『サッカーダイジェスト』の英語版を英国で出版した。

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