日本サッカー協会(JFA)が8月29日、北中米ワールドカップ・アジア最終予選の中国戦(9月5日)とバーレーン戦(同10日)に臨む日本代表メンバーを発表。伊東純也(スタッド・ドゥ・ランス)が7か月ぶりに復帰を果たした。
伊東は今年1月から2月にかけて行なわれたアジアカップ中に、性加害疑惑の報道を受けて離脱。それ以降、選外となっていた。
ただ今月、不起訴処分に。森保一監督と共にメンバー発表会見に出席した山本昌邦ナショナルチームダイレクターは、伊東の招集にあたり「メンバーを決めるのは監督の専権事項。起訴・不起訴が理由ではない」と前置きしたうえで、「現場、協会全体として様々な準備を進めてきたところで、我々に選ぶところでのプレッシャーもないし、しっかりと今回、環境が整った」と説明。さらにその後、こう考えを明かした。
「代表に限らず、サッカーに関わる全ての選手たちに、我々で言えば日本代表選手としての相応しい行動とか模範となるような態度、こういうものは今後もさらに強く全ての選手に求めていきたい」
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また、森保監督もこの話題に言及。「説明を細かくすると、この一問で終わるぐらいの答えになってしまうかもしれないので、できるだけ簡潔にお話ししたい」と切り出し、次のように語った。
「これまでも招集するしないに関しては、招集できるということで、協会からサポートしてもらったし、私自身も考えていた。そのなかで色んなことを考えた時に、招集もできたけど、招集できなかったのは『彼を守る』ということで皆さんにはお話しした。
何がかと言うと、まずは彼が落ち着いて日本代表の選手としてサッカーに向き合って、プレーができるか。同時にチーム全体で落ち着いて活動ができるか、試合に向かっていけるかを考えた時に、これまではまだ疑問が残っているところがあった。
今回招集したことについては、1つ大きなポイントとして、彼がランスの選手としてジャパンツアーをして日本でプレーしていた時に、メディアの皆さん含めて、多くのサポーター、国民の皆さんが温かく彼を見守ってくれる環境があったこと。ランスでの活動を見て、落ち着いて彼もプレーできる、チームとしても活動できると判断した」
取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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