俳優・星田英利が小説家デビュー! 渾身の初小説は「自分では抑えられないというか、勝手にうねって動いていって…」

6歳の娘が題字を担当

――ご家族や友人は、もう読みましたか?

俳優仲間や世話になった方には報告しますし、その中で本が好きな方を選んで配ろうと思います。(本が好きじゃないと)配っても読まないじゃないですか(笑)。

家族には言うてないですね。まだ身内には読ませていないです。いわゆるタレント本ではないので、勝手に手に取ってほしいという思いがあって……。

ただ、タイトルは6歳の娘に書かせました! 何に使うかも、タイトルの意味も言わず、「とにかく、この通りに書いて」って。ミコトが小さいときに書いたようなイメージにしたいと思ったんですよね。10枚くらい書かせたら、「これで蝶という字も覚えた」って言うてたな。

――拝読しましたが、映画やドラマなど、映像化に適した作品だと思いました。

そうなったら、ここに出ている人(登場人物)たちが“売れる”ためには、僕はマネージャーとして何でもします! 僕自身なんかどうでもいいので、まずはこの人たちを知ってほしい。

いい人はいいところだけじゃないし、悪い人は悪いだけじゃない。僕の中ではミコトが正義でもないし、誰がいいとも、誰が悪いとも思わない。誰が頑張っているというわけでもなく、みんな頑張っているし……とかいろいろなことがあるんですが、そういうのは投げっぱなしです。読者の方がどう捉えてくれるかに委ねたいですね。


出典: FANY マガジン

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執筆しながら「この先、どうなるんやろう」

――執筆作業は楽しかったですか?

実は、いまも書いていますし、(『口を失くした蝶』執筆時も)同時にいろいろなものを書いていたんですけど、楽しいです。自分では抑えられないというか、(物語が)勝手にうねって動いていくので、自分がプロデュースできないことが楽しいですね。僕も読者の感覚というか、「この先どうなるんやろ、こいつ」って思いながら書いていました。

――次の作品も期待できそうですね。

いやー、出していただけるなら、どんなかたちでもという感じです。多くの方に、本に親しんでほしいですね

――最後に、発売を楽しみにしている人にメッセージをお願いします。

タレント本ではありません。僕が何も経験したことがない完全フィクションなので、とにかく「星田英利」というフィルターは外して、ミコトたちの物語を楽しんでほしいですね。