連続テレビ小説「虎に翼」第22週で描かれた裁判官の産休・育休の問題について、8月30日に放送された情報番組「ニュースーン」(NHK総合)が取り上げ、モデルとなった三淵嘉子さんの活動について紹介した。

朝ドラ「虎に翼」の第22週では、裁判官の産休・育休がテーマの1つとなっていたが、主人公・寅子(伊藤沙莉)のモデルとなった三淵嘉子さんを長く取材したNHK解説委員室解説主幹・清永聡氏によると、ドラマの舞台の時代よりもさらに10数年後、昭和40年代初頭でも、産休は出産前後の6週間のみで、それだけの期間しかない上に、全国に赴任しなければならないという厳しい環境だったため、妊娠をきっかけに仕事を辞めなければならないと思い詰める人も多かったという。

ただ、ドラマのモデルとなった三淵さんは昭和25年、GHQの法務部にいたメアリー・イースタンリングさんの勧めで日本婦人法律協会の設立に尽力し、女性差別や昇進の問題について最高裁や法務局へ直接働きかけたと紹介。現在、この団体は日本女性法律家協会という名前となって、いま現在も活動を続けていると紹介された。