パリオリンピックで日本はメダルラッシュ。高校野球は京都国際高校の初優勝で幕を閉じました。高校野球は夏の風物詩のひとつですが、オリンピックが重なった今年はとりわけ
『スポーツの夏』
といった印象だったのではないでしょうか?
というわけで始まりました、ガクテンソク奥田のGossip Timesでございます。
出典: FANY マガジン
スポーツはいいですね。筋書きのないドラマに、感動や悔しさの涙を流した方も多数おられるのではないでしょうか? もしかしたら、ご自分の部活動の経験と照らし合わせて涙する方もいるかと思います。
私は小・中・高と剣道部に所属しておりました。剣道部の夏の稽古思い出すと、涙は流れませんが、吐き気を催します。
日本において『スポーツ』というのは『運動』と思われがちですが、スポーツとは『競技』を表す言葉なので、将棋や囲碁やeスポーツも、もちろんスポーツです。
日本におけるスポーツの発展の歴史を語る上で、最重要人物といえば、もちろんあの人ですよね! みんなで一緒に言いましょう! せーの!
「嘉納治五郎ーーー!!!!」
、、、あれ? 僕と数名しか言ってませんでしたけど? あの柔道の! 講道館の! マンガ『YAWARA!』の主人公のおじいちゃんの名前の元ネタになったほら! あの嘉納治五郎ですよ!
取り乱しました。すいません。この方は『柔道の父』としてめちゃくちゃ有名ですし、Wikipediaに山盛り情報があるので、超簡単に説明しますと、
柔道どころか日本の体育の父!!!!
これに尽きると思います。
この方、運動だけじゃなくて頭も良かったんです。東京大学出身で英語も堪能です。今の一万円札の渋沢栄一に経済学の講義も受けています。まさに文武両道。そして、オリンピックなどで行われている『JU-DO』は、この方が作った『柔道』が元になっています。
柔道の起源は『柔術』という武術で、嘉納さんも柔術を学んでいらっしゃいました。いくつかの流派の柔術学んだ上で、打撃をなくし、関節技や投げ技を取捨選択して洗練し、オリジナルの柔道を作ります。そこに囲碁や将棋の段位制を取り入れて『講道館柔道』を作り上げました。
武術の要素を減らしたのは、誰でも学びやすくするためでしょう。もちろん、運動としての柔道も普及させたかったでしょうが、柔道を通じて『武道の精神』を広めたかったのではないでしょうか。
武道の精神を調べますと、
『心技体を一体として鍛え、人格を磨き、道徳心を高め、礼節を尊重する態度を養う、国家、社会の平和と繁栄に寄与する人間形成の道』
と出てくるくらいですから。日本では教育者として、体育を教育に取り入れた偉人ですし、本人は海外を飛び回り、武道の精神を普及することに尽力しました。その活動が今の『JU-DO』に繋がっているんですね。
ちなみに、嘉納さんは柔道以外にも、サッカーの普及にも関わってたそうです。視野広すぎ。
そんな嘉納さんは、アジアで初のオリンピック委員になって、アジアでのオリンピック開催を夢みていました。実現する前にお亡くなりになってしまったのですが、嘉納さんの尽力もあり、アジアでもオリンピックが開かれるようになった今があるんです。
出典: FANY マガジン
では、オリンピックって日本が初めてメダルを獲った競技といえば! せーの!
「テニスーーー!!!」
はい。これは意地悪しました。柔道とか水泳とかだと思いますよね。まさかのテニスなんです。こちらも調べたら山盛り情報が出てくるので、そちらで補完していただきたいのですが、実は1920年のオリンピックのテニスにおいて、日本は金メダル候補だったんです。しかも、シングルスもダブルスも。結果は環境が味方をしてくれずどちらも銀メダルにおわるのですが、
オリンピックの日本人初メダルとなりました。
では、オリンピックでの日本人初の金メダルに輝いた競技! これはいけるでしょ! せーの!
「三段跳びーーー!!!」
綺麗な三段オチが決まりました。どうですか? 意外ですよね。一応、同じ大会の水泳でも金メダリストが生まれているのですが、競技の日程的に、こちらが最初の金メダルとなります。
金メダルを獲ったのは織田幹雄さんです。日本人初の金メダリストであり、アジア人初の金メダリストです。なんなら、当時は『ホップ・ステップ・アンド・ジャンプ』と呼ばれていた競技を『三段跳び』と名付けた人物でもあります。この三段跳びが逆輸出して、今は『トリプルジャンプ』という競技名になりました。レジェンド中のレジェンドです。
もちろん『日本陸上の父』、あるいは『陸上の神様』と呼ばれるようになり、ここから世界の『アジアの陸上』を見る目が変わったのです。
今回は、嘉納治五郎さんからのオリンピック関連の数珠繋ぎだったので、3名のレジェンドしか紹介できませんでしたが、他にも『日本マラソンの父』だったり、『日本人女性初のメダリスト』だったり、『水泳ニッポンの父』だったり、ご紹介したい人は山盛りいるのですが、もちろんのこの皆さまのWikipediaは充実しておりますので、そちらでスポーツの歴史に思いを馳せていただければと思います。
一応確認なんですけど、お笑いの賞レースも『スポーツ』ってことで大丈夫ですか?
出典: FANY マガジン
※あくまでも本連載は個人の見解です。