田中将大 (C)週刊実話Web

プロ野球・東北楽天ゴールデンイーグルスの田中将大投手に、野球ファンから限界説を指摘する声が相次いでいる。今年で36歳を迎える大ベテランが“神の子”と言われたのは、もはや過去の話になってしまったのだろうか…。

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田中は2021年、年俸9億円というプロ野球史上最高額で、古巣・楽天へメジャーリーグから8年ぶりに日本球界復帰を果たした。しかし、復帰初年度は4勝9敗と負け越し、翌22年が9勝12敗、昨年も7勝11敗、防御率4.91と成績は低迷。 

年俸も昨年、一昨年ともに野球協約を越える40%超のマイナスとなり、ここ2年では実に6億円以上の減俸だ。もはや税金のために働いている状態だが、今季に関しては、そもそも「働いている」とすら言い難い状況にある。 

「田中は昨シーズンオフに右肘のクリーニング手術を受け、今季はリハビリがメインで、2軍ですらろくに投げられていない。9月4日に4度目の調整登板をしたが、前回登板の8月は約4カ月半ぶりの登板で、1軍復帰には程遠いコンディションだ」(スポーツ紙記者) 

その投球内容からも、復帰が遠いことは明らかだった。 

「4日の試合は102球を投げ、最速は全盛期から10キロも落ちた146キロ。6回途中を8安打2失点で、HRも浴びています。2軍でこれでは、1軍復帰は難しいでしょう。あと3勝まで迫った日米通算200勝も目処が立たない。200勝はダルビッシュ有に先を越されました」(同) 

この調子に、野球ファンからも《プロ入りしてからは250勝出来るペースで勝ちまくっていたのに尻すぼみ》《まさか今年200勝達成できないとは思わんかった》《高校生の時より投球へぼそう》《昔はよくギアチェンしてたけど、今思えば出力低いからそこだけ出力上げて誤魔化してただけだったのか》など、辛辣な評価が相次いでいる。 

松坂大輔氏の悲劇再び? 

しかし、1軍での登板はファンサービスも兼ねて行われる可能性が高いという。別のスポーツ紙記者が語る。 

「とはいえ、まだまだ人気はありますから、消化試合でファンへの顔見せも兼ねて登板することにはなるでしょう。このまま2軍で過ごせば、プロ入り初となる1軍登板なしの汚点ですから、それは阻止するはずです」 

だが、この判断は却って田中へのヘイトを加速させるおそれがあるというのだ。 

「現在のコンディションでは、順位に関係ない消化試合といえど、ボコボコに打たれることは目に見えている。そうなれば、メジャーから日本球界に復帰した松坂大輔氏のように、さらに辛辣な評価を浴びることは間違いありません」(ベースボールライター) 

松坂氏が日本球界に復帰したのは2015年。福岡ソフトバンクホークスと3年12億円の大型契約を結んだが、ソフトバンクで登板したのは2016年シーズン最終戦の1試合のみだった。 

「この試合での松坂氏は、1回39球を3安打、4四死球、5失点と散々な結果で降板。多くのファンの期待を裏切って批判を浴び、名声も地に堕ちました。結局、ソフトバンク3年間での登板はこれが最初で最後。1球約3077万円という給料泥棒っぷりは“松坂の39球”として今なお語り継がれています」(同) 

奇しくも田中は松坂氏と同じく、甲子園のスター、高卒新人から二桁勝利、パ・リーグ新人王、メジャー移籍、日本球界復帰など、多くの共通点を持っている。 

田中もこのまま晩節を汚す野球人生となってしまうのだろうか。