「やっと3位まで上がってきた」J2で断トツのクロス数を誇る横浜FCの山根永遠がアシストでもランクUP。トップの同僚と「最後に1位・2位でフィニッシュできたら」と意欲

「本当に調子が良くて、クロスも良いところに上げられていたし、味方も良いところに入ってきていたので良かった」

 9月7日に行なわれたJ2第30節で、横浜FCは敵地で愛媛と対戦し4-1で勝利。この試合に3-4-2-1の右ウイングバックで先発した山根永遠は、自身のパフォーマンスをそう振り返る。

 絶妙のタイミングで裏に抜け出す、あるいは緩急をつけたドリブルで対峙するDFを剥がし、鋭いクロスを供給。1点ビハインドで迎えた31分には髙橋利樹の同点弾、70分には櫻川ソロモンの逆転弾をお膳立て。献身的なディフェンスなど守備面でも貢献した。

 際立つ活躍ぶりも、本人は「これをコンスタントに、どの試合でもできるようにしないと、より上に行くには難しい」と慢心はない。

「もし、このまま来年上がったとしても、また難しいシーズンになってしまうかもしれない。まだまだ成長をやめずに、しっかりと今のクオリティを、この前の試合のクオリティを維持できていければいいし、もう少し味方とのコンビネーションも増やしていけたらと思う」

 愛媛戦で2つのゴールを演出し、これで今季通算7アシストに。J2のアシストランキングでは3位タイに浮上。ちなみに1位は14アシストを記録するチームメイトの福森晃斗だ。

 クロス数では断トツの184本をマークする山根は、「やっと3位まで上がってきた感じです」と語り、こう続ける。

「J2で一番クロスを上げているなかで、アシストが少なかったのは、自分のクオリティのなさだったりとかが響いていると思うし、自分のクロスさえ良ければ、勝てていた試合もたくさんあった。それがやっとここに来て、少しずつ結果として表われてきた」
【動画】山根永遠が同点弾&逆転弾をお膳立て! 圧巻の2アシスト
 トップの福森とはちょうど半分の差。ただ2位の新保海鈴(山口)とは1アシスト差だ(9月10日時点)。

「フク君に追いつくとか、追い越すとかはまったく思っていないですけど、2位と1ポイント差なので、最後に1位・2位でフィニッシュできたらなと思う」

 さらなるアシストとランクアップに意欲を燃やす山根だが、あくまでも優先するのはチームの勝利だ。

「まだまだ試合もあるので、自分のアシストランキングなんかよりも、しっかりチームとしての目標を達成できるように。結果にはこだわっていきたいですけど、それよりも勝負の世界で勝つことにだけ意識を持っていけたらなと思います」

 その勝利に自身のアシストで貢献できれば理想的だ。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

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