あまりの興奮ぶりが小さくない話題となっている。
ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が現地９月19日に行なわれた敵地でのマイアミ・マーリンズ戦に「１番・指名打者」で先発出場し、３打席連発を含む６安打10打点２盗塁の大暴れでメジャー史上初の「50本塁打-50盗塁」からの「51-51」を達成。チームも20対４で大勝を収め、12年連続プレーオフ進出を決めた。
この日はまさに、「大谷劇場」と言っても過言ではなかった。初回先頭の第１打席で右中間フェンス直撃の二塁打を放つと、すかさず三盗を決めて今季50盗塁とした。２回２死一、二塁の第２打席では右前適時打。ここでもバッテリーの隙をつき、余裕で二盗を決めて51盗塁とする。
４点リードの３回２死一、三塁の３打席目は左中間への２点適時二塁打を放つ。そして、６回１死二塁の４打席目からは右翼スタンド２階席に飛び込む特大49号２ラン、７回２死三塁ではレフト方向に運ぶ50号２ランを放ち、この時点で驚異の７打点。締めくくりは９回２死一、二塁で51号３ランを再び右翼スタンドに叩き込むと、現地実況は「オーマイガー!!!」と大絶叫。圧巻の３打席連続本塁打に興奮を抑えられなかった。
大谷の１試合６安打10打点、３本塁打はいずれも自己最高。2001年にショーン・グリーンが記録した球団のシーズン最多本塁打記録を一気に更新するとともに、120打点は05年に松井秀喜（ニューヨーク・ヤンキース）がマークした日本選手最多116打点を抜き、歴代トップに立った。
記録を塗り替え続ける大谷の活躍は日本列島だけでなく、現地でも大熱狂だ。専門メディア『CAA Baseball』は赤いキングソファに座る大谷の背後に「50/50」と記した特別なイラストを投稿。「歴史に残る。史上初の快挙」と綴り、大谷の偉業を称える際に使用される代名詞「ユニコーン（伝説上の生き物）」の絵文字を添えた。
また、昨シーズンまで６年過ごした古巣ロサンゼルス・エンジェルスのOBで地元放送局『Bally Sports West』の名物解説者であるマーク・グビザ氏は「MLB史上初めて50-50を達成した選手になったショウヘイ・オオタニを祝福せよ！」と絶叫。「もう単純に信じられない！ へい、ユニコーン！」と愛する大谷に祝福のメッセージを送った。
圧巻の活躍を見せた大谷は試合後のインタビューで、「これだけ打てたことは、たぶん人生でもない。自分が一番ビックリしてる」と驚きを隠せないほど、バットが当たりに当たりまくった。メジャー６年間で縁のなかった悲願のプレーオフ進出決定がかすむほど、大暴れの１日に日米の話題は持ち切りだった。
構成●THE DIGEST編集部
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