【MotoGP】初日トップ5で予選Q2直接進出も、クアルタラロ進歩に確信持てず「決定的な前進があったかは分からない」

 MotoGP第14戦エミリア・ロマーニャGPの初日プラクティスで、ファビオ・クアルタラロ(ヤマハ)は5番手タイムと好調ぶりを見せた。

 ヤマハは近年苦戦続きとなっていて、予選Q2への進出も厳しい状況が多かった。しかしエミリア・ロマーニャGPではクアルタラロがドゥカティ陣営の上位4台に次ぐ5番手タイムをマーク……予選Q2への直接進出を決める好調ぶりを見せた。

 クアルタラロは初日の結果を喜び、これ以降も一歩ずつ進歩させていきたいと語った。

「Fxxx、笑うなって」と、クアルタラロは初日の走行後に口を開いた。

 F1ではマックス・フェルスタッペンがFワードで処分を受けたばかりだったこともあり、クアルタラロはメディアから危険性を指摘されるという場面もあった。

「大丈夫、大丈夫だって! 5番手になったのは久しぶりだ。今年ここまで来たことは無かったと思う。9番手が僕と大きく変らないタイムだとしても、前方にはチャンピオンシップを争っているトップ4しかいないことを考えると嬉しいものだね」

「それ(ヤマハの進歩)について話すのは早すぎると思う。でもこの方向で一歩ずつ進んでいくのは良いことだよ」

「アラゴンでは予選でこそ良い結果はでなかったけど、既に良いペースで戦っていたし、この間のここで(2週間前のサンマリノGP)の戦いでも、既に良い結果が出ていた」

「だからこの先2~3戦で僕らの立ち位置を確認するのが楽しみなんだ。僕としては、初日にQ2進出を決めることで週末全体がかなり変わって来ると思っているから楽しみだし、終盤戦でも僕らは改善を進めていけると思っている」

 なおクアルタラロはサンマリノGPやその後のミサノ公式テストから、大きな変更は加えていないとも語った。

「テストや前回のレースと比較してあまり大きな違いはない。フロント周りのセッティングを少し変えたくらいだ」

「電子制御も変えている。エンジンは変わっているけど、パフォーマンスが上がるというわけではなく、少しスムーズな走りの助けになるというくらいだ」

「このポジションにつけて嬉しいけど、決定的な前進を果たしたのかはまだ分からない」