浦和復帰の原口元気が埼スタで10年ぶりにプレー。試合後にはロシアW杯をともに戦った長友佑都と抱擁

 2024年9月21日、埼玉スタジアム2002で浦和レッズとFC東京の一戦が開催された。試合前、浦和のファン・サポーターから大きな声援を受けた選手のひとりが、原口元気だ。スタメンからは外れたものの、スタジアムで「原口選手、お帰りなさい」とアナウンスされると、浦和側のスタンドがドッと沸いた。それだけ注目度が高いということだろう。

 10年ぶりに“ホーム”へ帰ってきた原口は、ウォーミングアップをしながらその声援に拍手で応える。そのあとは同じサブ組とのロンドで笑顔を見せつつチームメイトに色々と言葉をかけていた。とてもリラックスした様子で、試合に向けて闘志をチャージしているようにも見えた。

 ただ、試合は前半のうちに0-2とリードされる展開に。後半に入ると、ピッチサイドには身体を動かしながらチームを心配そうに眺めている原口の姿があった。そして──。
 
 浦和がリズムを掴めないなか、61分、ついに原口が投入された。サミュエル・グスタフソンに代わり2トップの一角のようなポジションに入ると、激しいチェイシングと味方への声がけでチームを鼓舞。闘志を注入した。

 あまりポジションに捉われず、前線の広い範囲を動き回った原口。ボールに絡む回数こそ少多くなかったが、途中からボランチに入ると82分にウニオン・ベルリンでチームメイトだった遠藤渓太にスライディングタックルを仕掛けてボールを奪うなど、闘う姿勢を示した。

 試合後にはロシア・ワールドカップで日本代表としてともに戦った長友佑都と抱擁を交わした。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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