【恐怖】ドライバーが30ヤードしか飛ばない…!? プロがイップスになった瞬間とは?

やさしいクラブに合わせた打ち方で克服

ドライバーでのイップスは切り返しでヘッドがスムーズに下りてこない。そして、インパクトに向かってヘッドが出なくて、ひどいときは大ダフリやトップしてしまい 、20、30ヤードしか飛ばないことも……。これはのちに、アイアンにも同じ症状が出てきてきました。

結果として、イップスは3年くらい続きましたが、スイングのみならず、クラブ選びも改めることで改善へと向かっていきました。

イップスになるまでは低スピンで球が上がらず、左にいかないドライバーが好みで、かなり強めのストロンググリップから強めのハンドファーストでぶつけるような打ち方をしていました。それでも、いいときは安定したフェードが打てましたが、ヘッドの走りにブレーキがかかることもあって、それがイップスを助長したのです。

そこで私がとった対策は、グリップをスクエアにして、ドライバーは球が上がりやすく、つかまりのよいヘッドに変更。そして、意図的に切り返しで振り遅れるような〝間〞を作るようにしました。ヘッドが下りにくいものを無理に下ろそうとするのをやめたことで、自然なダウンスイングを取り戻したのです。

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【Lesson】ヘッドが出ずダフリやチョロが出るとき

ヘッドをボールにぶつけるようなスイングで、かなりきつめのハンドファーストで打っていたが、近代クラブはこの打ち方だとヘッドが走らなくなってしまった

[対策]切り返しで振り遅れるくらいの “間” を作る

切り返しで振り遅れるくらいの “間” を意図的に作るスイングに改造し、クラブをインサイドから下ろすことでドライバーイップスの症状が出なくなった

解説=市原建彦
●いちはら・たつひこ/1978年生まれ、神奈川県出身。06年「アサヒ緑健よみうり」でツアー初優勝。現在はレッスン活動とともに、ミニトーナメント「FJツアー」を主宰。ツアー参戦中の2000年ごろイップスの兆候が現れたという。

構成=コヤマカズヒロ
写真=相田克己
協力=ゴルフラボ