前人未到の数字を、この男ならやってのけるかもしれない。
メジャー史上初の「50本塁打-50盗塁」を達成した大谷翔平(ロサンゼルス・ドジャース)は現地9月23日、ナ・リーグの週間MVPに選出された。前日(現地22日)のコロラド・ロッキーズ戦では1点ビハインドの9回に53号同点ソロ弾を放つなど、4安打の固め打ちで打率3割に復帰。チームのサヨナラ勝利に貢献し、この試合で2盗塁を決めて「53-55」にまで記録を伸ばした。
レギュラーシーズンは残り6試合。直近4試合で大谷は14安打、5本塁打、13打点、9得点、6盗塁をマークして、打率.778、長打率.1.722、OPS.2.522と異次元すぎるスタッツを叩き出すほど、驚異的なプレーを続けている。
今のペースなら「55-57」まで届くが、夢の「60-60」到達の可能性は極めて低い。だが、米メディアは歴史を塗り替え続ける偉才に大いに期待を寄せている。
MLBの豊富なデータを分析・配信している米データ会社『Codify Baseball』は公式Xにて、「ショウヘイ・オオタニが6試合で7本塁打、5盗塁を記録して、60-60を達成することは非常に難しいが、彼の最後の3試合はクアーズ・フィールドで行なわれる」と紹介。打球が飛びやすく、『打者天国』として知られるロッキーズの本拠地なら「60-60」クラブ入りするかもしれないと指摘している。
大谷はロサンゼルス・エンジェルス時代を含め、同球場で通算11試合に出場。40打数15安打で打率.375、3本塁打を記録している。ちなみに今シーズンは、現地6月17日~20日の4連戦で、すべて「1番・指名打者」で先発出場。下記の通り、卓越した打棒を遺憾なく発揮している。
・17日=5打数3安打1打点1盗塁
・18日=5打数2安打2打点(6回に20号ソロ)
・19日=5打数2安打3打点
・20日=3打数1安打1打点(初回に21号ソロ)
ベーブ・ルース以来の二刀流戦士、史上初の「50-50」到達など、これまで不可能とみられていた偉業を次々と成し遂げ、米球界に多くの金字塔を刻んできた大谷。残り試合数を考えれば、「実現困難」との声が多く挙がるのは否定できないが、もしかしたら今の大谷なら…その可能性を期待してしまうほど、この男のポテンシャルは計り知れない。
構成●THE DIGEST編集部
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