デ杯ファイナル8、ナダルがスペイン代表入り。アルカラスとのペア再現なるか? イタリアは世界1位シナーが牽引<SMASH>

 11月19日に開幕する男子テニスの国別対抗戦「デビスカップ・ファイナルズ・ノックアウトステージ(ファイナル8)」(スペイン・マラガ/室内ハード)に出場する8カ国のメンバーが発表された。スペイン代表には、カルロス・アルカラス(世界ランク3位)に加え、同大会グループステージには出場しなかったラファエル・ナダル(同154位)も入っており、パリ五輪以来の“ナダルカラス”結成の可能性もある。

 スペインは36歳のロベルト・バウティスタアグート(同61位)や33歳のパブロ・カレノブスタ(同201位)、ダブルス1位のマルセル・グラノラーズを招集し、準々決勝でオランダと対戦。そのオランダは、今年の全米オープンでアルカラスを倒したボティック・ファンデザンツフープ(同67位)を擁している。

 同じボトムハーフのもう一戦は、ドイツ対カナダ。ドイツは世界2位のアレクサンダー・ズベレフを引き続き欠くが、ヤン-レナード・ストルフ(同38位)を軸に4度目の優勝を狙う。対するカナダは、2022年にデ杯を制したフェリックス・オジェ-アリアシム(同21位)とデニス・シャポバロフ(同101位)を揃えた。

 一方、トップハーフでは、世界1位のヤニック・シナーが牽引するイタリアが連覇に挑む。シングルスはシナーに加えて22歳の2人、ロレンツォ・ムゼッティ(同19位)とフラビオ・コボッリ(同32位)。さらにダブルス9位のアンドレア・ババソーリ、12位のシモーネ・ボレッリとベストの布陣を揃えてきた。
  この前回覇者と対戦するアルゼンチンは、セバスチャン・バエス(同25位)、フランシスコ・セルンドロ(同31位)、トマス・マルティン・エチェベリ(同35位)がいずれもシングルスで計算の立つ実力者だけに、監督の采配が注目される。

 また、デビスカップ史上最も成功を収めている2カ国もここで激突する。優勝32回のアメリカは、全米オープン準優勝のテイラー・フリッツ(同7位)、トミー・ポール(同13位)、ベン・シェルトン(同17位)とシングルス・トップ20が3人の豪華布陣。ダブルスも10位のラヒーム・ラムと28位のオースチン・クライチェクが名を連ねる。

 優勝28回のオーストラリアは8月の「ナショナルバンク・オープン」でマスターズ初優勝を果たしたアレクセイ・ポピリン(同23位)をエースに、ジョーダン・トンプソン(同29位)、タナシ・コキナキス(同78位)らが脇を固める。ダブルスで世界7位のトンプソンや5位のマチュー・エブデン、8位のマックス・パーセルとダブルスも高い戦力を持つ。

 このデ杯ファイナル8は、準々決勝が11月19日(火)から21日(木)、準決勝が22日(金)と23日(土)、そして決勝が24日(日)に行なわれる。

構成●スマッシュ編集部

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