シンガポールGP12位の角田裕毅に対して各国メディアの採点&評価は!? 予選は「際立ったパフォーマンス」と称賛、レースではチームの戦略ミスを指摘する声が多々

 F1第18戦のシンガポール・グランプリ決勝で、ビザ・キャッシュアップ・RB(以下RB)の角田裕毅は12位に終わり、5戦ぶりのポイント獲得はならなかった。

 初日の両セッションでトップ5に入り、予選では13戦ハンガリーGP以来のQ3進出で8番グリッドを手にして、日曜日への期待は高まるばかりだったが、スタートに失敗してポジションを3つ落とすと、第2スティントではペースが良くなったものの、失った順位を取り戻すことはできずにレースを終えている。

 角田自身、「スタートでレースを台無しにした」と自身のミスを認めて反省したが、予選までの好パフォーマンスもあって、各国専門メディアの評価は多くが及第点以上の高評価に。英国のF1専門サイト『PLANETF1.COM』は、「レース中、チームメイトを早く追い越せないことに激怒していたが、前に出た後も大きく順位を上げることはなかった。再びトップ10圏外のフィニッシュとなり、ハンガリーGP以来のノーポイントは続いている」と寸評は厳しめながら、採点は10点満点で「7.5」を与えた。

 同採点とした同国のモータースポーツ専門サイト『CRASH』は、「予選で際立ったパフォーマンスを見せ、Q3進出を果たしたが、RBはレースペースに苦しんだ。中盤にソフトタイヤに変更するという戦略は、疑問が残るものだった」と、チームの判断に対してネガティブな見解。また、『TOTAL MOTORSPORT』も「7.5」を付与し、以下のように寸評を綴っている。
 「角田がついにレースで完走! サマーブレイク明けから厳しいレースが続いていたが、24歳の日本人はハンガリーGP以来、久しぶりにQ3進出を果たし、少し明るい結果でシンガポールでの週末を締めくくった。ソフトタイヤを使用したドライバーは全員が重荷を背負うことを強いられただけに、もしRBがこの戦略を避けていれば、ポイントを獲得していた可能性が高かっただろう。(チームメイトがダニエル・リカルドからリアム・ローソンに交代するのが確実であり)今後はチーム内の戦いもさらに厳しくなりそうだ」

 一方、『RACE FANS』の採点は「6」止まりで、「予選で非常に強いパフォーマンスを発揮したことを考えると、ポイント争いから脱落したことに対して失望するのは当然だ。しかしそれは、スタートで1コーナーでの混雑に巻き込まれたドライバーのひとりとなってしまったことが原因だった」と指摘した。

 続けて、こちらはチームの戦略について「攻撃的な『ミディアム→ソフト』の戦略は、今振り返るとベストな選択ではなかったかもしれないが、チームがセーフティーカーの可能性に賭けたのも理解できる」と理解を示し、「今回もRBのドライバーの中では、角田の方が優れていたのは明らかだ」と、チーム内対決にも言及している。 オランダのメディアでは、モータースポーツ専門サイト『GP BLOG』の採点は「7」。F1専門サイト『RN365』は10番目の「6」で、後者は上位と下位の5人のみしか寸評が綴られていないが、「3.5」で17番目評価に終わったリカルドを評する中で、「マリーナベイでの重要な局面で、彼がチームメイトの角田のレベルに達していなかったことは間違いない」と日本人ドライバーを引き合いに出した。

 スペインのF1専門サイト『F1i.com』は「7.5」の高採点で、「RBは見事な週末のスタートを切り、金曜日のフリー走行では両ドライバーがトップ6に入り、特に角田は強さを見せた。リカルドは土曜日に調子を崩したものの、角田は勢いと好調を維持し、予選トップ10に食い込んだ。しかし、不運にも後ろには2台のフェラーリが控えており、レースが始まるといつもの混乱に巻き込まれ、ポジションを3つ失い、最後まで挽回できなかった」と彼の週末を総括している。

 そして同メディアは、「残り28周でソフトタイヤに切り替えたのはチームの判断ミスであり、リカルドに角田を先に行かせるという重要な指示を遅らせたことも、フランコ・コラピント(ウィリアムズ)を追い越すチャンスを失わせた。角田は良い走りを見せたが、チームがチャンスを次々と潰してしまったように思われる」と、チームの責任を強調している。
  スポーツ専門サイト『sportskeeda』は、「スタートが良くなく、自ら不利な状況を作ってしまった。トップ10から落ちた後、日本人ドライバーには前の車に対抗できるペースがなく、順位を挽回することができなかった」と、角田のパフォーマンスを振り返り、採点は「6」とした。

 最後に、今回もランキング形式でドライバーを評価したモータースポーツ専門サイト『THE RACE』は、角田を実際の順位よりも上回る「11位」とし、「予選で見事なパフォーマンスを発揮し、時間的に厳しい中でのアウトラップとタイヤ準備に苦労しながらも8番手を獲得した」と2日目の働きぶりを称賛したが、決勝については「スタートの失敗が大きく響いた」と総括し、以下のように補足している。

「凡庸なスタートで11番手に後退したことで、レースでは常に不利な状況に立たされた。その後はポジションを維持し、カルロス・サインツ(フェラーリ)によるアンダーカットでポジションひとつを失っただけで、最終的にコラピントの2.5秒後方でフィニッシュ。エステバン・オコン(アルピーヌ)を先頭とする後続グループには大きく差をつけた」

構成●THE DIGEST編集部

【画像】絶世の美貌を誇る米プロレーサー、リンジー・ブルワーの厳選フォトを一挙お届け!

【画像】長身美脚で圧巻のプロポーション!トルコ美女バレーボーラー、ゼフラ・ギュネシュの厳選フォトを一挙お届け!

【画像】並外れたスタイルで観衆を魅了!オランダの美女スケーター、ユッタ・リールダムの絢爛ショットを一挙紹介