ロサンゼルス・レイカーズは過去2シーズン、プレーイン・トーナメントを勝ち上がってウエストの第7シードでプレーオフに進出。2023年はレブロン・ジェームズとアンソニー・デイビスの2枚看板に加え、若手のオースティン・リーブス、八村塁、ディアンジェロ・ラッセルが奮闘し、カンファレンス決勝まで進むもデンバー・ナゲッツにスウィープ負け。昨季も1回戦でナゲッツに1勝4敗で完敗した。
この結果を受け、今夏にフロントは22年からチームを率いたダービン・ハムHC(ヘッドコーチ)を解任し、JJ・レディックを新指揮官に招聘。補強では大黒柱のレブロンと再契約を締結したが、FA(フリーエージェント)市場では獲得を狙っていたスター選手に次々と逃げられ、目立った補強はドラフトで指名したルーキーのみと、昨季とほとんど変わらないメンバーで新シーズンに挑むことになる。
そんななか、2022-23シーズンにレイカーズに半年間在籍し、現在はイスラエルのハポエル・テルアビブでプレーしているパトリック・ベバリーが、自身のポッドキャスト番組で八村について言及した。
「ルイは良いバスケットボール選手だ。でも俺は彼をXファクターだとは思っていない。彼はXファクターであるべきなんだ。なぜなら、彼はそれにふさわしい給料をもらっているからだ。AD(デイビス)がいて、レブロンがいて、オースティン・リーブスがいて、DLo(ラッセル)がいる。でも、『僕はセカンドオプションなんだ』というマインドセットでなければならない。彼らにはそれが必要だからだ」
ベバリーは八村の能力の高さを認めつつも、マインドセットに問題があると指摘し、次のように続けた。
「バブルイヤー(チームが最後に優勝した2019-20シーズン)に彼らはなぜ成功できたのか? カイル・クーズマのような、サイズがあってドリブルができるウイングがいたからだ。カイル・クーズマはタフショットをよく打ってバカにされていたけど、そういう勇気を持った選手が必要なんだ。レギュラーシーズンで打つタフショットは、試合の最後に打つショットと同じだからね。
俺は彼(八村)と一緒にプレーしたが、『(シュートを)7本ミスしても次は入る』といったマインドを持っていないと思う。彼がそれを変えたら、バスケットボール選手としても変わるだろう」
今季でキャリア6年目、レイカーズでは3シーズン目を迎える八村。強豪揃いのウエストで上位進出を果たすために、日本のエースにはプレー面だけでなく、精神面での成長にも期待したい。
構成●ダンクシュート編集部
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