千両役者たる大活躍だ。
現地9月26日、リーグ西地区首位を走るロサンゼルス・ドジャースは同地区2位サンディエゴ・パドレスと直接対決し、7対2で勝利。1番・指名打者で先発出場した大谷翔平は2戦連続の決勝適時打を放つなど5打数3安打1打点と躍動し、チームは7対2で勝利を収め3年連続22度目の地区優勝を果たした。
頼れる背番号17が地区Vを引き寄せた。ドジャースは2点を追う7回、4安打に抑えられていたパドレス先発のジョー・マスグローブから6番ウィル・スミスが同点2ランで追いつくと、なおも1死一、二塁で打席には第3打席に右安打を放った大谷。2番手左腕のスライダーを強引に引っ張ると、打球は一、二塁間を鋭く突き破った。連日の逆転適時打に大谷は一塁ベースへ向かう際に叫びながらガッツポーズを見せた。さらに右翼の悪送球で大谷は二塁まで到達し、ベンチに向かってさらに鼓舞した。
すると、ムーキー・ベッツが2点タイムリーヒットで大谷が二塁から一気に生還。ドジャースがこの回だけで、一挙5点を挙げた。
さらにチームがダメ押しの2点を加点し、5点差とした8回には松井裕樹と対戦し、左前に技あり二塁打。これで1試合3安打とし、シーズン400塁打に到達した。これは2001年のサミー・ソーサ(シカゴ・カブス)以来、史上19人目。ドジャースでは1930年ベーブ・ハーマン以来、94年ぶりの快挙となった。
殊勲の活躍をみせた日本人スターに現地記者も喝采を送る。ドジャース専門メディア『Dodgers Nation』のノア・カムラス氏は自身のX(旧ツイッター)にパドレスとの痺れる天王山を制し、ドジャースが22度目の地区優勝を成し遂げたことを報告。さらに、カード3連戦の大谷の打撃スタッツ(11打数6安打3打点、二塁打3、3得点、2四球)を列挙したうえで、「オオタニはポストシーズンに向けて準備万端だ」と勢い止まらぬ打棒に興奮を隠し切れなかった。
メジャー7年目で悲願の地区優勝を飾った大谷は悲願のシャンパンファイトをロッカールームで行ない、「今日決めることができて良かった。ずっとやりたいなと思っていたので。もう最高な思いです」と喜びをにじませていた。
構成●THE DIGEST編集部
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