「リーグを分けずにMVPが選ばれるとしたら?」米放送局が大谷翔平ら3名を候補に独自見解!「多くの条件を満たしている」と評されたのは?

 シーズン最終盤を迎えているMLBは上位チームによるプレーオフ争いとともに、選手のタイトルやMVPの行方も大きな話題となり続けている。ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が連日、そのバットでファンを沸かせ各リーグでのMVP“当確”の声も高まっている。その中で、米国放送局『CBS Sports』では、「もし、リーグを分けずに、MVPが選ばれるとしたら?」とする問いを投げかけており、今季の両リーグを通じての最優秀選手を予想するトピックを配信した。

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 同メディアは、本塁打、打点部門でトップを独走するジャッジと大谷、さらにア・リーグの首位打者争いをリードする、カンザスシティ・ロイヤルズのボビー・ウィットJr.の3選手を候補として、独自の見解を綴っている。

 今回のトピックにおいて、最も高く評価されているのはジャッジだ。同メディアは、58本塁打、144打点など、打撃成績それぞれでトップクラスの数字を残し、且つセンターのポジションにも就いている攻守でのパフォーマンスを称えながら、「もし『最も価値のある選手=最高の選手』という考え方をするなら、それはジャッジであるべきだ」と主張。さらに「オールラウンドなプレーが評価されるなら、彼は間違いなく最高の打者であり、しかも重要な守備位置でも多くの時間を割いている」と評し、今季チームを地区優勝に導いた貢献度や、打席での威圧感などにも触れながら、「彼は多くの条件を満たしている選手だ」と綴っている。

 また、大谷について同メディアは、三冠タイトル独占も視野に入れるなど打者として高い成績を収め、地区優勝の原動力となった活躍を称えつつも、「ジャッジはほとんどの数値でオオタニを上回っている」と指摘。それでも、史上初の「50本塁打・50盗塁」の偉業を達成したとして、「彼は『50-50』を達成しただけでなく、どちらのカテゴリーでも50を大幅に超えている」と説きながら、「もしジャッジが60本塁打に届かなかった場合、オオタニの『50本塁打・50盗塁』という記録が評価され、オオタニが有利となるかもしれない」と論じている。

 さらに、もうひとりの候補となったウィットに対しても、テーマである両リーグ通じてのMVP予想の中で、「議論に加えるに値するシーズンを送っている」と今季のパフォーマンスを評価。現在まで唯一人、200本を超える安打数を記録しているほか、ショートの守備での貢献度も強調し、「オオタニよりも上と主張できるのでは?」などと見解を示した。

 そして同メディアは今回の議論について、以下のように結論付けている。

「ジャッジがこの争いを制し、オオタニが2位に入るだろう。ただし、それが全会一致になることはない。オオタニに1位票を入れる人もかなりいるはずだ。ウィットも2位票をいくつか得るかもしれないが多くはなく、彼は確実に3位になるだろう」

 グラウンド上で繰り広げられる華々しいプレーを目の当たりにし、ファンはさまざまなイメージを膨らませる。2024年のレギュラーシーズンも最後の瞬間まで、スーパースターたちの躍動から目が離せない。

構成●THE DIGEST編集部

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