逆転三冠王へ望みをつないだ。
現地9月28日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平が敵地でのコロラド・ロッキーズ戦に1番・指名打者でスタメン出場し、5打数2安打1盗塁の活躍でチームは13対2で大勝した。大谷は打率を.310に上げ、リーグ首位打者のルイス・アラエス(サンディエゴ・パドレス)とは4厘差に接近している。
レギュラーシーズンは残すところラスト1試合。大谷は54本塁打、130打点でタイトルをほぼ当確としているため、残りは首位打者の座のみ。猛烈なスパートで、リーグ87年ぶりの打撃三冠は成し遂げることができるのか。大逆転での首位打者になるための必要な条件を整理する。
この日の大谷は初回の第1打席で、右翼フェンス直撃のシングルヒット。第2打席は凡退したが、第3打席は四球で出塁。6回の第4打席は右前打で4戦連続のマルチ安打をマークすると、直後に二盗を決めて今季58盗塁とした。5度目の打席は痛烈な打球をライトに飛ばしたが、惜しくも右直に。9回の第6打席はニゴロに倒れた。
一方で、打率トップのアラエスはこの日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦はスタメンを外れ、打率は変わらず。現時点でアラエスが634打数199安打の打率.314(.3138)、大谷は632打数196安打の打率.310(.3101)となっている。※カッコ内は小数点第4位以下
日本時間29日の最終戦でアラエスが欠場したと想定すると、大谷は3打数3安打(.3133)でも逆転できず条件は非常に厳しい。つまり、大谷は最低でも4安打が首位打者への必須条件となり、文字通り1打席1打席が勝負となる。
3打数3安打(.3133)→×
4打数4安打(.3144)→〇
5打数4安打(.3139)→〇
5打数5安打(.3155)→〇
6打数5安打(.3150)→〇
メジャーで打撃三冠を達成したのは2012年のミゲル・カブレラ(デトロイト・タイガース)が最後で、大谷には12年ぶりの快挙に期待がかかっている。
構成●THE DIGEST編集部
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