総裁として自民党をどうまとめ上げるのか…
このように派閥やグループの動き、それらから離れた個々の議員の思惑が絡み合う中で石破新総裁が誕生したわけだが、今後の党運営は前途多難だと見られている。
「石破氏の党内基盤は自民党の中でも最弱。仲間づくりのための飲み会が嫌いで、『読むべき本がある』と引きこもるのが日常になっている。
一時は自身の派閥、水月会を立ち上げたが、仲間づくりに消極的な石破氏に嫌気が差して、1人、また1人と議員が離れていってしまった」と石破番の記者は語る。
しかし、自民党で裏金問題が噴出し、派閥が相次いで解散する異例の事態となる中、そんな非主流派が一気に総裁にまで上り詰めてしまった。
そのぶん、総裁として自民党をどうまとめ上げるのか、総理大臣として政府与党をどう引っ張っていくかは人一倍問われることになるだろう。
その答えは、おそらく本には書かれていないはずだ。
書を捨てよ、飲み会へ出よう。
石破氏にとっては、それが総理総裁としての第一歩になりそうだ。
取材・文/集英社オンライン編集部ニュース班