新日本TMDKのXはやはり大岩陵平!「新世代よりもっと若い“超”新世代で頑張っていきます」NEVER挑戦へ

 新日本プロレスは秋のビッグマッチ第1弾『DESTRUCTION in KOBE』9.29兵庫・神戸ワールド記念ホール大会を開催した。

【画像】新日本プロレス、秋のビッグマッチ第1弾『DESTRUCTION in KOBE』9.29兵庫・神戸ワールド記念ホール大会 第4試合では、TMDKのザック・セイバーJr.と藤田晃生が新メンバーXを加えて、SANADA&タイチ&TAKAみちのくのJust 5 Guys(J5G)が6人タッグマッチで激突した。Xは9.9東京・後楽園ホール大会でザックが「大きな発表だぞ。ザック・セイバーJr.が新日本のトップを獲ると言ったが、俺だけじゃない。TMDK、一緒に。時は来た。TMDKに新メンバーだ。新しいボーイだ。いいヤツだぞ。神戸大会、9月29日、神戸。新しいTMDKメンバー、入ってきます」とTMDKの新メンバーを神戸大会で投入すると予告。早速ネット上ではファンから複数の名前が挙がっていた。

 まずザック&藤田がTMDKのベースボールシャツを着て入場ゲートに現われると、ザックが「チョットマッテ!」と言うのを合図にテーマ曲が変わり、ビジョンにはXのPVが流れ、出てきたのは14日までプロレスリング・ノアで武者修行をしていた大岩陵平。大岩はノア時代のコスチュームをTMDK仕様にして、ザック&藤田と同じベースボールシャツを羽織り、3人でリングへ。コーナーでアピールするビルドアップされた姿は若き日の棚橋弘至を彷彿とさせるものがあった。

 大岩の凱旋試合となるこの試合だが、ザックとSANADAは、10.20 『Royal Quest』イギリス大会でシングル対決をすることが決定しており、10.14東京・両国国技館大会で挑戦するIWGP世界ヘビー級王座を奪取し、イギリスにチャンピオンとして凱旋したいザックと、そのベルトを奪還したいSANADAによる前哨戦も注目されるところ。試合は大岩がノアで弟子入りしていた小川良成仕込みの全日本プロレス流のグラウンドレスリングを披露。これには同じく全日本の流派であるタイチも対戦相手ながらも楽しんでいるようだった。ザックとSANADAは予想通りテクニック合戦を展開。そこに負けてたまるものかと、藤田も生き生きとしたファイトを全開させる。

 最後は、ザック&藤田がJ5Gを分断させると、リングで孤立したTAKAに大岩がTHE GRIP(スリーパーからの左のローリングラリアット)を力強く放ちTAKAは全く動けずカウント3。大岩がテクニックと強さを発揮して完勝した。
  試合後には、ザックとSANADA、大岩とタイチがロープ越しに何やら会話を交わし、タイチが去るとエプロンに3人で座ってポーズを決める。最後は大岩が同期でお互いにデビュー戦の相手でもある藤田に握手を求めると、藤田は照れ笑いを浮かべながらこれに応じて、ザックは嬉しそうな表情を浮かべながら3人で入場ゲートからバックステージへ。
  インタビュースペースで大岩は「TMDK入って一発目。今日がスタートだぞ。今日から俺がこの新日本プロレスの新世代よりもっと若い、“超”新世代で頑張っていきます」と新日本マットに世代交代の波が起こっている中、さらに若い藤田との“超”新世代宣言。これを聞いたザックは「それだけ?(笑)」と突っ込むと「聞いてくれ。これは起こるべくして起こった。コロナの真っ只中、俺はコイツらのデビュー戦の場にいた。全てが哀れでクソみたいだったとき……コイツらのデビュー戦は人生で一番感銘を受けるもので、俺にやる気を起こさせた。だからEVILとやり合っていた時、俺はコイツらとよく遊んだもんだ。ヤングライオンを貰う許可を誰かに与えられた訳ではない。当時から2人とも、もらえるならもらいたかった。でも、あまり欲張りすぎるのもどうかと思ってフジタが入った。でも、全てあるべき場所に収まった」とかなり前から藤田とともに大岩にも目をつけていたことを明かしている。

 さらに「TMDKはノアで作られた。マイキーとシェインがTMDKをノアに持ってきて、ジョナ・ロック、スレックスもノアにいた。俺の心も常にノアにある。だからノアから戻ったヤツらがTMDKに入るのは自然の原理だ。ここがこいつのいるべき場所。そしてこの2人は一緒にいるべきだ。いつか、もしかしたら二人は大きなライバルになるかもしれない。でも今は、フジタはジュニアヘビー級、オオイワはヘビー級、それぞれで活躍すべきだ。そして何よりもTMDKとして共に。(日本語で)イッショニ!モウスグ、シンニホントップ!俺たちが新日本の全ての王座を狙いに行く。そして日本各地を訪れ、ビールを飲みまくるぞ!」とTMDKがメイド・イン・ノアであることも大岩が加入した理由であると説明した。
  一方、藤田は「大岩がTMDKに入るってなって、いろんな賛否があると思うけど、同期でもっとバチバチやってほしいし、もっと離れた存在でいてほしかった。いろいろ思うことはあると思うけど、俺は同じチームにいても大岩をブッ飛ばす気でいるから安心してくれ」と大岩と同じユニットになってもライバルとして意識していくと、これからも変わらず大岩と切磋琢磨していく考えを示した。
  対戦したタイチは「(Xは大岩)まあそうだと思ったけどさ……普通にそうだなと思ったけど。まあ、いいんじゃない? ザックがああやって慕われて、若いの引き連れて。いいじゃんお前ら、藤田と大岩。いい選択しているよお前ら。ザックにしっかり付いて行けよ。必ず答え出るから、お前らの。2人とも良いモノ持っているんだからよ。しっかり付いて行って学べ」とかつてパートナーだったザックに藤田と大岩が慕っているのが嬉しかったようだが「大岩、お前デカいな。相手になってやる。お前が必要とすればいつだって相手になってやるぞ。藤田、お前もだ。俺のこと好きなんだろ?やってやるよ。お前、鈴木軍のファンだったって?やってやるよ、教えてやるよ。いいモノ持っているじゃん」と“超”新世代の壁として立ち塞がることも付け加えており、武者修行期間が終わってこれからは結果や内容が問われる大岩や藤田にとっては最初の関門になりそうだ。

 大岩はメインイベント終了後、内藤哲也が防衛したIWGP世界ヘビー級王座への挑戦をアピールしたこの日NEVER無差別級王座に返り咲いたばかりの鷹木信悟の前に現れ「新日本生まれ、ノア育ちの大岩陵平だ! TMDK入って1発目、まずは景気づけにお前の持っているそのNEVERのベルト、俺が挑戦する」と挑戦表明。鷹木は「お前とは10.14両国で勝負つけてやる。オイ、大岩、今日、お前初登場か? わかんねぇけどよ、そんなに簡単に鷹木信悟を超えられると思うなよ? 一発で叩き潰して、お前なんかノアに送り返してやるよ」とこれを受諾。大岩はNEVER獲りから新日本のトップを目指すことになった。

◆新日本プロレス◆
『DESTRUCTION in KOBE』
2024年9月29日
兵庫・神戸ワールド記念ホール
観衆 4528人(満員)
▼6人タッグマッチ(30分1本勝負)
ザック・セイバーJr.&藤田晃生&○X=大岩陵平(6分30秒 体固め)SANADA&タイチ&TAKAみちのく●
※THE GRIP

文⚫︎どら増田

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