「大きな打撃に違いない」張本美和、WTT中国シングルスでまさかの初戦敗退…現地メディアは勝利の自国選手を称賛「驚きではなかった」

 9月26日より中国・北京で開催されている卓球のWTTチャイナスマッシュ。大会初日より男女のシングルスが行われ、日本勢の活躍が伝えられる中、29日のラウンド64から登場した女子期待の張本美和(世界ランク7位)が、中国の何卓佳(同71位)に敗れ、初戦で姿を消した。

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 張本は第1ゲーム、レシーブでのミスが目立ち序盤からリードを許すと、1-7から何とか持ち直すも9-11で落としてしまう。何卓佳の変則的なリターンに苦しめられ、続く第2ゲームも2-11という一方的な展開に。終始、険しい表情を浮かべながらの戦いとなった第3ゲームも大差がつき、最後は長いラリーから張本のフォアハンドで返したボールが相手のコートを越え、万事休す。2-11というスコアで決着となり、まさかのストレート負けを喫した。

 この一戦の結果は、開催国である中国のポータルサイト『捜狐』でも大きく報じられている。同メディアは張本の敗戦について、「この日の番狂わせ」と評しながら、「中国女子卓球チームにとって最強の外国人選手が1回戦で敗退した」とレポートしている。
  今大会では、日本女子の出場選手中、張本が世界ランキング最上位であることで、「世界7位に位置する張本美和は日本の女子シングルスのエースだった。しかし、世界ランキング71位に過ぎない何卓佳にあっさりと敗れたことは、明らかに波乱と言えるだろう」とこの試合結果の印象を綴っている。

 前回のWTTマカオチャンピオンシップまで、張本が中国の上位選手を破っていると振り返りながら、「このように勢いに乗っていた新星である彼女にとって、この予想外の敗北は大きな打撃だったに違いない」と指摘。だがその一方で、「実際にはそれほど驚きではなかったかもしれない。もうすぐ26歳になる何卓佳は15歳で中国代表入りを果たし、19歳で1軍に昇格した。長年に渡り、孫穎莎の練習パートナーとして知られていた」として何卓佳の経歴を説明し、確かな実力を備えていると説明する。

 さらに同メディアは、「トップ選手であれ、2軍選手であれ、中国の卓球選手の実力は世界ランキングだけでは測りきれない。ナショナルチームの2軍選手が加わったことで、今大会はさらに波乱含みの大会となった」などと、自国選手の活躍ぶりを称えている。

 勝利した何卓佳は、第2、第3ゲームでは張本に付け入る隙を与えないほどの戦いぶりで試合を進めていた。まさに、卓球王国の層の厚さをみせつける試合内容だったと言えるだろう。

構成●THE DIGEST編集部

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