【父娘のコラボブログ:K-POPとその周辺のお話・14】 K-POPガールズグループの“IVE”(アイヴ)が、大規模なワールドツアー「IVE THE 1ST WORLD TOUR ‘SHOW WHAT I HAVE’」のファイナル公演を、東京ドームのコンサートで締めくくりました。このツアーは、2023年10月にソウルでスタートし、アジア、アメリカ、ヨーロッパ、南米を含む全19カ国28都市で37公演を行い、のべ42万人を動員しました。ファイナルとなる東京ドームでの公演は、9月4日と5日の2日間。ここでIVEは、デビュー以来の夢であった東京ドームのステージに立つことができました。東京ドームでの2日間の公演は、一般発売のチケットがたった10秒で売り切れるという壮絶な大人気ぶりでした。筆者はIVEがデビューしてからのファンクラブ(DIVE JAPAN)会員であり、今回はアップグレード特典で参戦することができましたのでレポートします。
●コンサートのアップグレードとはどんなもの?
コンサートのアップグレードチケットは、一般のチケットに特別な特典が付いたものになります。例えば、アリーナ席などの前方席の保証、限定オリジナルグッズのプレゼント、専用の入退場レーンなどがありますが、加えてお見送り会などの出演者との特別な交流もあります。
最近の傾向として、コンサートの座席指定は先着順ではなく抽選になり、そのため直近にならないと自分の座席がどこになるか分からないことも多くあります。そのため、アリーナやドームなどの大きな会場の場合は近い座席が保証されるアップグレードをうまく活用したいところです。
(広告の後にも続きます)
●IVEの東京ドーム公演のアップグレードの特典内容
IVEの東京ドーム公演には、VIP席のアップグレードが用意されていました。追加で料金を支払う必要はありますが、二つ特典があり、一つは、公演前に行われるサウンドチェックリハーサルを見学することができるというものです。そしてもう一つの特典は、東京ドームのアリーナ席を保証するというものです。
今回のアップグレード特典は、ファンにとって非常に魅力的であり、筆者も含め多くのファンが申し込んだようです。筆者はコンサートのアップグレードをしたことはあっても、今回のようにサウンドチェックリハーサルを見学するのは初めての体験で、どのようなものになるか期待でワクワクしていました。
当日はコンサートが18時開始だったのですが、アップグレードでリハーサルを見学する観客は、その4時間前の14時に集合するということが特典内容欄に記載されていました。
ただし、「詳細は追ってご案内いたします」となっており、集合場所などの詳細は一切連絡がないまま当日を迎え、電子チケットに記載のあった入場ゲート近く前でビールを飲みつつ待機していました。ゲートには特に何の張り紙もなく正直不安なまま待っていると、14時の数分前になってようやくスタッフからアナウンスがあり、予定通りこのゲートから入場するという案内がありました。
リハーサル見学者は落ち着いて整然と入場のための列を作りましたが、いつ入場できるのか分からないまま待機して、その間スタッフからは「入場したらグッズの購入はできなくなるので事前に購入してください」や「一般入場が始まるまでドーム内のトイレは使えないので、お手洗いは予め済ませておいてください」など、すでに列に並んでいる人にとっては「もうできません」というような案内がされて、若干ピリピリとした空気が流れていました。
そして、整列してから1時間近く経ってようやく入場が開始されました。電子チケットのコードを読み取ると、紙のチケットと引き換えて、そこで初めて自分の座席を確認することができました。
入場してから座席にたどり着くのに10分程かかりましたが、その時点で一般入場まで1時間を切っており、「いつリハーサルは始まるのだろうか?」とソワソワしていると、一般開場30分前くらいになって、ようやくIVEのメンバーが登場して、とてもリラックスした雰囲気の中でおもむろにリハーサルが始まりました。
リハーサルでのメンバーの服装はステージ衣装ではなく、普段の私服のように見えましたし、特にカチッとしたダンスはせずに、イヤモニとマイクの音量確認をするだけの、まさにサウンドチェックでした。それでもメンバーは全力で歌唱してくれて、しかも日本市場向けの新曲である“CRUSH”を始め5曲も歌ってくれました。
また、曲の合間には特別にトークもあり、「これぞアップグレードの特典!」というような内容にしてくれたメンバーに感謝です。およそ30分間のリハーサルではありましたが、サービス精神旺盛なメンバーのお陰で、リハーサル開始までのピリピリした空気はすっかりなくなり、コンサートの準備段階から間近で楽しむことができたことは「アップグレードした甲斐があった」という高揚感がありました。