ゆりやん、唐田えりか、剛力彩芽が語る“胸熱シーン”とは!? 『極悪女王』キャストが吉本新喜劇で熱烈アピール

おススメの見どころは“肉弾戦”!?

──ドラマは全編にわたって見どころ満載ですが、皆さんが「No.1名場面」を選ぶとしたらどこでしょう?

ゆりやん 決められないよー。

唐田 ほんと、ありすぎるから……。私は、香(ダンプ松本)と千種が寮の2段ベッドに名前を書くシーンが好きで。その後、レトリが1人で名前を消すところも。あれ泣けちゃうよね。

ゆりやん 吉本の後輩、マリーマリーのえびちゃんがクレーン・ユウさん役で出ているんですけど、私との試合のシーンがあるんですよ。それを、私たちは勝手に“肉弾戦”って呼んでて。

唐田 みんな言ってたから、本当にそういう名前かと思ってた(笑)。

ゆりやん 実際のクレーン・ユウさんとダンプさんの試合も映像で見せてもらって、もう思い切りぶつかり合ってやったんですよ。

そしたら(ドラマのプロレススーパーバイザーを務めた)長与さんが「いいね!」ってテンション上がって、「もう1個増やそう!」っておっしゃったかと思うと、リングのコーナーマットをバーっと外して「それを振り回して叩きつけて、リングの外に投げよう!」みたいな(笑)。

唐田 盛り上がっちゃってね(笑)。


出典: FANY マガジン

ゆりやん それがもう楽しくて。えびちゃんともレフェリーの阿部四郎さん役の音尾(琢真)さんとも、本当に楽しく試合させてもらいました。

剛力 それで言うと、その直後のえびちゃんの廊下のシーン、めっちゃ好きなんですよ。

ゆりやん あれ、よかったよー。

剛力 クレーンさんは、最初はちょっと飄々としたキャラクターなんですけど、そこからあの「辞めてやるよ!」っていうのが……。仲間だと思ってた人に、ある意味、裏切られるような、あの瞬間はやっぱりグッとくるものがありました。

あと、「これ見てほしいな」っていうのが、引退試合で(黒田大輔と斎藤工が演じる松永国松・俊国)兄弟2人が倒れるシーン。

唐田 あー、はいはい!

ゆりやん あれ好き。

剛力 殴られて、リングから倒れるシーンのあの2人の張り切り具合。実際、撮影で見てて、もうこれで全部持ってかれるんじゃないかと(笑)。ああいうちょっとした細かいニュアンスはすごいなって思いました。

ゆりやん 音尾さんの阿部四郎さん感もすごすぎて。

剛力 こっそり(凶器を)持ってる感じとか、リアル。

ゆりやん 本当に阿部四郎さんにしか見えない音尾さん、すごすぎたしおもしろかったです。


出典: FANY マガジン

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「とにかくすごい熱量で挑んだ作品」

──皆さん和気あいあいな雰囲気ですが、物語の中では敵役でした。撮影中、どんなふうに過ごしていたのか気になります。

ゆりやん 撮影準備の段階は、本当に部活みたいやったんですよ。でも、途中から長与さんと松本香(ダンプ松本)さんがちょっとずつ気まずくなって、最終的に憎しみ合うみたいになっていくなか、「私たちがしゃべらないほうがいいんじゃないか」ってえりかが言ってくれて。

それで、めいちゃん(剛力)とはしゃべってたんですけど、えりかとはしゃべらないようにしました。みんな「2人は役作りでしゃべらないようにしてる」ってわかってくれてたんですけど、本当にまったくしゃべらないから、だんだん微妙な空気に……。えびちゃんとか、本当に間に挟まれてしまって。

唐田 えびに「勘弁してよ。めっちゃ気まずいんだけど」って言われました(笑)。

ゆりやん めいちゃんも気まずかった?

剛力 そんなことなかったよ。私はやっぱり、飛鳥さんって2人とはちょっと違う孤独というか、葛藤みたいなのがあったので、距離を置いてるわけじゃないんですけど、わりと1人でいましたね。私、すみっこがすごい好きなんですよ。

ゆりやん 確かに。ロッカーの中にいたことあるよね(笑)。

唐田 それ、本当の話?(笑)

ゆりやん なんかフタのないロッカーのところに、三角座りしてたことあったよ。

剛力 控室が広いところでも、端っこにいることが多かった。そこからみんなの姿を見てるのがすごい好きだったんです。

ゆりやん 確かに、そのイメージ! えりかとは、最後のほうの「敗者髪切りマッチ」の撮影の前にゴハン行って、やっぱりコミュニケーションをさらに取ってやっていこうってことになったんです。そっからまた、みんなの絆も深まったよね。


出典: FANY マガジン

──ちなみにゆりやんさんは、制作中に芸人仲間や先輩から作品について探りを入れられることもあったのでは?

ゆりやん めっちゃ探られました。「唐田えりかちゃんってどんな感じの子?」とか「剛力彩芽ちゃんってどんな人?」みたいな。でも、正式に情報解禁されるまでは、何を聞かれても「さあ……」で通して(笑)。それと「ギャラなんぼ?」とかも。

唐田・剛力 (爆笑)

ゆりやん 今日も聞かれました。それも「お笑い祭りよりは、ちょっと高いです」みたいに答えてました(笑)。

──最後に、ファニマガ読者にメッセージをお願いします。

剛力 実際に演じていても、すごく魂が揺さぶられる瞬間があったし、本当にそこで起きていたことが、すべて映像に映っている感じがしていて。1人ひとりが積み上げたものが、この作品ですべて生かされてる気がしています。

だから皆さんにも、久々に揺さぶられる感覚とか、何かに熱狂する力を感じてもらえたらうれしいなって思います。プロレス好きな方はもちろん、プロレスに興味がないという方にも、ぜひ見ていただきたい。私も、この作品を通じてプロレスが大好きになりました。

唐田 みんな、とにかくすごい熱量で挑んだ作品なので、もちろんいろんな思いを感じてもらえると思うんですけど、それ以前にめちゃくちゃ最高のエンタメだと思っていて。いろんな人におもしろいと思ってもらえる作品だと胸を張って言えるし、私を含め、みんなの覚悟が見られるので、とにかく見てもらいたいなって思います。

ゆりやん (おもむろに立ち上がって竹刀を手に暴れ出し)ざまあみろー!! ……これです。


出典: FANY マガジン

唐田 そう、これだよね!

剛力 これがすべてだね。

ゆりやん 見ない奴は、全員ぶっ殺すぞー!!!! (満面の笑顔で)ありがとうございました!