性について楽しく学べるラジオ番組
――(笑)。「性の課外授業」を受けてみて、いかがでしたか?
北村 性教育というと、性器と性器が触れ合うこと……といったイメージがあると思うのですが、親父曰く、性教育はそういうことだけではなく、「ふだん生活しているなかでの人と人との接し方、おじいちゃん、おばあちゃんとの接し方、お父さん、お母さんがどう生活しているのかなどを『見て学ぶこと』すべてが性教育につながる」という話をしていて、いい話だなと思いました。「性教育=下ネタ」ではなく、もっと大きく捉えてほしいので、このラジオがそのきっかけになればいいなと思います。
河合 いまだに性教育となると、恥ずかしい気持ちになる人もいるかもしれませんが、そういうのを取っ払ってお話ができたし、フランクに学べる性教育だなと思いました。「あ!」と思う知識もありましたし、教育というよりも楽しく学べるラジオ番組だったと思います。
――特に印象的だったお話を教えてください。
北村 自分の体を自分でちゃんとわかっているのか、という話のなかで、マスターベーションの話があったんですけど、そこで親父が「自分の体の探検に出てみよう」と言ったんです。女性も男性も「マスターベーションをしてはいけない」ということなんてないし、自分の体を触ることは自由だからという話は好きでしたね。
河合 「持ち物よりも持ち主」という言葉が印象的でしたね。使いようだったり、気持ちだったり、心の問題だったり、どうとでも捉えられるし、深い言葉だなと思いました。
出典: FANY マガジン
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自然と“性”の話ができる環境だった北村家
――北村さんは、北村先生が親ということもあって、幼いころから性教育を学べる環境だったのでしょうか。
北村 ラジオのなかで一般家庭の性教育と北村家の性教育の違いも話してはいるんですけど、ウチは自然にそういう話ができていましたね。
――幼いごろから性教育が学べる環境というのは、改めて大事だと思いますか?
北村 そうですね。ラジオのなかで親父が「親は何年生きていると思っているんだ。もっと余裕を持って子どもと接してほしい」と言っていましたが、まさに気負わずに性教育の話をしてほしいなと思いますね。
河合 僕は親から性教育をほとんど受けなかったので、親と気軽に性について話せるのはうらやましいなと思いましたね。話しづらいこと、相談しづらいこと、わからないこともあるじゃないですか。そうしたことがフランクに話せたら、たとえば恋の相談もしやすかったのかな、と思います。
出典: FANY マガジン
――番組の特番が放送されることが決定しました。radiko のPodcastで配信中(2025年3月31日まで)の最優秀賞受賞回も含めて、聴きどころやメッセージをお願いします。
北村 学生さんから子育て中のお父さん、お母さんまで、幅広い世代の方に聴いてほしいなと思います。いろんな悩みがある方がいると思うんですけど、クリニックに相談に行けば、問題を解決する方法が見つかるかもしれません。その一部が番組で聴けますし、これをきっかけに相談に行って、性の悩みを抱え込まないようにしていただきたいですね。
河合 家族で聴いていただきたいです。あと、ふだんのラジオはどんなことをやっているのか興味を持ってもらえると嬉しいです。