Adobe MAX 2024で「Lightroom」新機能発表。作業効率を高める新しいAI機能やパフォーマンスとスピードの強化を実現

その他のアップデート

ノイズ除去の追加ファイル形式サポート:(対応環境:Adobe Lightroom、Adobe Lightroom Classic、Adobe Camera Raw)「ノイズ除去」が対応するRAWファイル形式について、これまでのベイヤー形式とX-Trans形式に、HDR形式とパノラマ形式のDNGファイル、Apple ProRAW DNG、Samsung Galaxy Expert RAW DNG、Google Pixel Raw、およびCanon、Nikon、Sony、Leica用のリニアRAWファイル形式を追加し、サポート対象を拡張した。

プレビュー管理コントロール:(対応環境:Adobe Lightroom Classic)以前は、カタログ設定内でプレビューストレージを管理するには、古いプレビューをどのくらいの頻度で破棄するかをAdobe Lightroom Classic上の設定で調整するしかなかった。Adobe MAXリリースでは、ユーザーはプレビューキャッシュの制限を設定して、Adobe Lightroom Classicがプレビューの保存に使用できるディスク容量を制御できるように改善された。

カタログのアップグレードワークフローの改善:(対応環境:Adobe Lightroom Classic)カタログのアップグレード時に名前の変更が不要になった。Adobe Lightroom Classicでは、アーカイブ用に以前のバージョンのカタログをバックアップできるように改善された。現在のカタログの名前は、「ファイル/カタログの名前を変更」で変更可能。

Adobe Lightroom Android版のパフォーマンスの改善:(対応環境:Adobe Lightroomモバイル版)Adobe Lightroom Android版にも重要なアップデートが追加され、写真のレンダリング、編集、書き出しにかかる時間が大幅に短縮された。グリッドビューでの RAW画像の読み込み時間が88% 短縮され、わずか 2.5 秒になった。選択した被写体のマスク生成も40%高速化され、レンズぼかしで編集した JPEG の書き出しにかかる時間は3倍高速化した。

(広告の後にも続きます)

新しいワークフロー

Adobe Lightroom、Adobe Photoshop、Adobe Camera Raw など、アドビのエコシステム全体で利用できる、さらに多くの写真向けの魅力的な新機能が追加された。

■Adobe Lightroomでのより高度なワークフローのサポート(対応環境:Adobe Lightroom)

  • スマートアルバム:検索結果をスマートアルバムとして Adobe Lightroomに保存し、すばやくアクセスして簡単に整理できる。
  • サードパーティ製アプリケーションとの連携:Adobe Lightroomから任意のサードパーティ製アプリケーションに写真を送信して追加編集し、作業が完了したら自動的にAdobe Lightroomに戻すことができる。
  • カメラとAdobe Lightroomの連携:Frame.io を使用して撮影から編集までをシームレスに行い、C2C 対応カメラからAdobe Lightroomにワイヤレスで画像を送信できる。
  • プリセットの強化:選択した複数の写真にプリセットを一括適用したり、よく使うプリセットをお気に入りに追加して簡単にアクセスしたり、プリセットリストでサムネイルプレビューを表示したり、その他にもさまざまな機能が追加された。
  • アクセシビリティ:Adobe Lightroomでスクリーンリーダーを使用したり、キーボードでアプリケーションを操作したりできる。

■Adobe Camera RawのAI搭載新機能

  • 生成拡張(テクニカルプレビュー):生成拡張は、背景に自然にフィットするコンテンツを新規生成し、既存の画像のエッジとシームレスにブレンドできる。
  • Adobe Adaptive(ベータ版):Adobe Adaptive(ベータ版)プロファイルは、空と人物を内部的に調整することで、画像固有のレンダリングを作成する。風景、建築物、高コントラストのシーンなど、ハイダイナミックレンジの高い画像に最適としている。
  • その他のACR機能強化(テクニカルプレビュー):スーパー解像度、Rawディテール、ノイズ除去の各機能では、個別のDNGファイルは作成されなくなる他、ノイズ除去の設定を素早く再調整できるようになり、より効率的な編集が可能になった。

■Adobe Photoshopの新しいAI搭載の写真機能

  • 気をそらす要素の除去:電線や背景に写り込んだ人物など、写真の不要な要素をワンクリックで自動的に検出し、除去する。
  • 生成拡張:生成コンテンツで写真を枠外へとシームレスに拡張し、画像を拡張する。
  • 生成塗りつぶし:簡単なテキストプロンプトを使用して、選択範囲内で画像を追加、削除、または変更します。 蝶、山々、広大な景色といった要素の追加など、クリエイティブなワークフローで使用できる。