【涙腺崩壊】「ヴェルディを見捨てず、一番苦しい時に支えてくれた彼らがいて今がある」城福浩監督が強調した“3000人の存在”

 今季J1リーグでの東京ヴェルディのホーム入場者数はここまで1試合平均2万160人。J2で戦った昨季のそれが7982人なので、2倍以上増えている。城福監督の下で体現されているサッカーが、多くのサッカーファンに突き刺さっている証とも言える。

 実際、東京Vの城福浩監督はそうした実感を得ているのか。

「僕が就任した2年半前は(1試合の入場者数が)3000人か、4000人くらいでした。昨季の開幕戦での入場者数の目標が6000人で、当時はそれをクリアして喜んでいました。そういうレベルだったのが、昨季の最終盤からプレーオフにかけてグッと増えてきて、今季J1の開幕戦から人数も熱量もさらに増えました。そこで思ったのは、『やっぱりヴェルディなんだ』と」

 かつてJリーグを牽引した名門クラブのブランド力を改めて示したと、城福監督はそう感じたという。

「一回は離れたファン・サポーターが戻ってきてくれたのかなと、ある意味歴史を感じました」
 
 そうやってホームスタジアムに熱気が戻ってきた過程で絶対に忘れてはならないのが「苦しい時に来てくれた3000人」と城福監督は力強く言った。

「ヴェルディを見捨てず、一番苦しい時に支えてくれたファン・サポーターがいて今がある。だから、彼らと一緒に喜びを分かち合いたいし、彼らが連れてきてくれて膨れ上がった観客数をもっと増やしたいと思います」

 結果はどうなるか分からないが、ここまで培ってきたスタイル(ハイライン&ハイプレスなど)を貫くことはファン・サポーターに約束できる。そう指揮官は彼らに熱いメッセージを送った。

 城福監督の言葉に涙腺崩壊するファン・サポーターは少なくないのではないか。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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