ニューヨーク・メッツが生き延びた。シリーズ成績1勝3敗で迎えた現地10月18日、ロサンゼルス・ドジャースとのリーグ優勝決定シリーズ(7戦4勝制)第5戦に12対6で勝利。2勝3敗としてシリーズ敗退を免れた。
【動画】ドジャース対メッツ、リーグ優勝決定シリーズ第5戦のハイライト
序盤からメッツ打線が火を噴いた。初回に4番ピート・アロンゾの3ランで先制すると、3回には6番スターリング・マルテ、9番フランシスコ・アルバレス、1番フランシスコ・リンドーア、2番ブランドン・ニモの適時打で8得点。序盤で勝負を決めたメッツは4回にも5番ジェシー・ウィンカーの適時打などで2点を追加。6回と8回にも得点を加えて、12対6でドジャースを倒している。
メッツの地元紙『New York Post』のジョン・ヘイマン記者は、試合後の記事で「この特別なメッツを見捨てるべきではない。ドジャースに勝ってリーグ優勝決定シリーズを2勝3敗とし、ロサンゼルスに乗り込むチームを諦めてはいけない」と、地元チームにエールを送った。
「LAでの第6戦、勝てば続く第7戦で何が起きても、今シーズンはメッツにとって特別なものだ。今年のメッツは、敗者として終わるとずっと言われ続けたが、窮地に陥るたびに挽回してみせた。そしてポストシーズンでも、生命維持装置に頼りながらも元気いっぱいにカリフォルニアに向かう」
崖っぷちのメッツが逆転でワールドシリーズ進出を成し遂げるには、敵地ドジャー・スタジアムで行なわれる第6戦と第7戦に連勝しなければいけない。「ドジャースのショウヘイ・オオタニ、ムーキー・ベッツが好調を維持しており、連勝しなければいけない状況は、依然として途方もないミッションに見える。メッツにはさらなる魔法と奇跡が必要だ」と難易度の高さを強調した。
それでも、敵地での奇跡を信じている。「ドジャー・スタジアムで連勝する可能性は低いと言われている。しかしメッツの選手たちはメディアやファン、アナリストたちの予想を覆してきた」と記し、「これまでの道のりを説明するのは難しい。このチームは本当に特別だ。何度も逆境に直面しながら、そのたびに立ち上がってきた」と語ったアロンゾのコメントを引用している。
「このメッツは別物だ。彼らにとって数字は何も意味しない。分析なんぞ無視すべきものだ。第5戦でファンは叫び続けた。最後まで勝利に値するチームを鼓舞していた」
ドジャース対メッツのリーグ優勝決定シリーズ第6戦は、現地10月20日にドジャー・スタジアムで行なわれる。
構成●THE DIGEST編集部
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