トヨタとの技術提携を発表したハースF1。このハースに来季から加わることが決まっているエステバン・オコンは、今後のチームに期待していると語った。
ハースの小松礼雄代表は、アメリカGPの1週間前に来日し、富士で行なわれた記者会見に出席。トヨタ自動車の豊田章男会長らと共に登壇し、ハースとトヨタの技術提携が大々的に発表された。この提携では、トヨタのドライバー/スタッフがハースF1チームに加わる可能性が示唆され、パーツの設計や製造の面でもハースをサポートすることなどが盛り込まれた。また、トヨタからのスポンサーとしての援助もあると小松代表は認めており、財政面でもハースの基盤が強化されることになる。
このハースに来季から加入することが決まっているのが、オコンだ。オコンは契約交渉の際、具体的ではなかったものの、小松代表から将来に向けた計画を伝えられていたと明かした。
「当時アヤオは、彼の計画を僕に語って納得させてくれたんだ」
FIAの公式会見で、トヨタとハースの提携について訪ねられたオコンはそう語った。
「彼は具体的なところまでは話さなかったけど、チームを次のレベルに引き上げ、チームが改善できる可能性があることをサポートするという計画を、僕に話してくれた」
「彼の話は僕を納得させ、彼に対する信頼をより強くさせてくれた。これからのチームにとって、エキサイティングな時期なんだと思う」
一方で、今季限りでハースを離れることになるケビン・マグヌッセンは、在籍中にトヨタとの提携の恩恵を受けるのは難しいだろうとしながらも、今後のハースには注目していると語った。
「今年中にその効果が見られるとは思わないと思う。長期的な計画だろうね。でも、ハースにとっては非常にプラスになると思うし、事業を拡大する非常に良い方法、とても必要なステップだと思う」
そうマグヌッセンは語った。
「ハースがここ数年で達成したことは、既にかなり印象的だと思う。事業の規模を見てもらえば、僕らが達成してきたことはかなり印象的なんだ」
「でも、もっと大きな可能性があるかもしれないという感覚は常にあった。これは、その方向に進ための良いステップだと思う。彼らが、今後どこに向かっていくのかを見るのは、興味深いことだと思うね」