ドゥカティのフランチェスコ・バニャイヤはMotoGPオーストラリアGPのスプリントレースを4位フィニッシュ。ライバルに先行を許してしまったが、セットアップの変更が裏目にでたところがあるという。
予選5番グリッドからスプリントレースに臨んだバニャイヤは、スタートで3番手に浮上すると、VR46のマルコ・ベッツェッキもパスして早々に2番手へ浮上。タイトル争いのライバルであるホルヘ・マルティン(プラマック)に次ぐポジションにつけた。
しかしバニャイヤのペースは上がらず、後半にかけてライバルに追い抜かれてしまい、結局4位でのフィニッシュ。ポイント差が16点にまで広がってしまった。
バニャイヤは今回、風へのマシンのセットアップに変更を加えなくてはならなかったというが、それによってフィーリングは初日よりも悪くなってしまったという。
「この風で、僕らは今日あまり良いフィーリングではなかったことから変更を加える必要があったんだ。フロントの適切なフィーリングがなかったんだけど、変更を加えてもまだ十分じゃなかった」
バニャイヤはそう語る。
「レースに向けてさらに変更を加えたけど、上手くいっていたものを悪化させてしまって、間違えた方向へ進んでしまった。これからデータを確認して、改善のために別の方向へ進まなくちゃいけない」
「残念だよ。ペースは戦うのに悪くはなかったけど、昨日(オーストラリアGP初日)のほうが、今日よりも良かったね。そこには理解すべきことがある」
「マルティンに追いつこうとしたけれど、高速コーナーではかなり風が気になってしまった。ホルヘとは特にセッティングで何が違うのかはもう分かっているから、それを助けにできるか、やってみようと思う」
またバニャイヤはレース中盤にマルク・マルケス(グレシーニ)とチームメイトのエネア・バスティアニーニに追い抜かれてしまったことは、予想外ではなかったという。
そして決勝レースに向けては、マルティンが更に速さを見せてくることを警戒している。
「タイムを見てみると、ホルヘはスプリントの間はずっと余裕があったと思う」
「レース中はずっと1分27秒8や9で走れていたかもしれない。そこまで速く走る必要がなく、余裕があったはずだ」
「6周目以降から、タイムがかなり落ちていることに気がついた。ミディアムを使っていたマルコ・ベッツェッキ(VR46)のデータを確認してみないとね。彼は速かったから」