サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(COTA)で開催されているF1第19戦アメリカGP。2日目のF1スプリントでは、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが優勝した。RBの角田裕毅は11位だった。
今年4回目となるスプリント週末。前日に行なわれたスプリント予選ではフェルスタッペンがSQ3で最速タイムを記録し、メルセデスのジョージ・ラッセルが2番手に続いた。角田は9番手から入賞圏内のトップ8を目指した。
この日のテキサスは快晴。気温27度、路面温度45度というコンディションもあり、ほとんどのドライバーがユーズドのミディアムタイヤを選択し、角田を含む4台が新品のミディアムタイヤを履いた。
19周のレースがスタートすると、フェルスタッペンがまずはトップでターン1を抜け、4番手からマクラーレンのランド・ノリスが2番手に浮上した。ラッセルはフェラーリ勢の攻撃を受け続けたものの、3番手で2周目を迎えた。
角田もスタートで8番手にポジションを上げ、コンストラクターズランキング6位を争う直近のライバルであるハース勢と一進一退の接近戦を繰り広げた。
ハースのケビン・マグヌッセンはコース外でアドバンテージを得たとして審議対象となり、チームの指示で角田を1度先行させたものの、その後ポジションを奪い返し、チームメイトのニコ・ヒュルケンベルグもそれに続いた。
フェラーリ勢はトップ3の後ろで序盤5周にわたり激しいチーム内争いを繰り広げ、結果的にカルロス・サインツJr.がシャルル・ルクレールの前に立った。
サインツJr.は勢いそのまま、10周目に3番手ラッセルも攻略。ルクレールもそれに続き、首位フェルスタッペンから徐々に遅れるノリスを追いかけた。
残り2周というところで、2番手ノリスに対してフェラーリの2台が1秒差まで襲いかかった。そして最終ラップのターン1でノリスは痛恨のロックアップ。サインツJr.に2番手の座を明け渡してしまった。
その3秒以上前方ではフェルスタッペンがオーストリアGPのF1スプリント以来となるトップチェッカー。久しぶりの勝利を掴み、レース後には安堵の表情を見せた。
サインツJr.が2位。ノリスはルクレールにも接近されたものの3位でチェッカーを受けることができた。ただ、ディフェンスのためにターン15でブレーキング中に進路を変更したのではないかとして、ノリスはレース後の審議対象となった。
4位ルクレール以降は、メルセデス勢とハース勢が続くというトップ8となった。
角田は最終的に11位。ハース勢に先行されて9番手に後退してからはついていくことができず。レッドブルのセルジオ・ペレスやマクラーレンのオスカー・ピアストリなど後方スタートとなった上位チームのドライバーを相手に、激しいディフェンスを展開し意地を見せたが、ポジションを守り切ることができなかった。
なおレース終了後、最下位フィニッシュとなったキック・ザウバーのバルテリ・ボッタスに、右リヤブレーキから火の手が上がるというトラブルが発生。マシンをコース脇に停めた。