ハミルトン、今季最悪の予選。トラブル解決が裏目に?「セットアップがめちゃくちゃだった」

 メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1アメリカGPの予選をQ1敗退。19番手に沈み、セットアップがめちゃくちゃだったと表現した。

 ハミルトンはスプリント予選で7番手、スプリントレースを6位でフィニッシュ。さらに上を目指せるペースもあるように見えた。しかし土曜午後の予選では大苦戦。Q2進出を目指し、予選1回目のセッションを終盤まで走ったが、十分なラップタイムを記録することができず、予選を早々に終えることになった。

 ハミルトンはバックストレートエンドのターン12へのブレーキングで深く突っ込んでしまい、マシンの向きを変えるのに苦労。コーナー出口ではスナップ・オーバーステアに見舞われた。その結果、第2セクターのタイムはチームメイトのジョージ・ラッセルから0.5秒遅れとなり、そのままQ1敗退圏内に落ちてしまった。

 Q1終盤には多くのドライバーがタイムを更新する中、トラックリミット違反もあったハミルトンは19番手に終わった。RBのリアム・ローソンがパワーユニット交換により最後尾スタートとなるため、ハミルトンは18番グリッドから決勝に臨むことになる。

 ハミルトンはQ1敗退の原因について、スプリントで抱えていたフロントサスペンションの問題と、その後のセットアップ変更によってマシンが「悪夢」のようになったと語った。

「かなりひどかったよ。昨日はクルマのフィーリングがすごく良かったから、今日に向けてすごく楽観的だったんだ」とハミルトンは説明した。

「(スプリントでは)文字通り、フォーメーションラップに向けてラインから離れるときにフロントサスペンションに何か不具合が出て、レース中もその状態が続いた」

「チームはその問題を理解し、変更をした。でも、予選を通して混乱した感じだった」

 ハミルトンはまた『Sky F1』に対し、「ピットレーンからスタートすべきだね」と語った。

「バランスが安定しないし、グリップもないんだ」

 ハミルトンのQ1敗退は、18番手に終わった今季の中国GP以来。結果的にグリッドは中国GPと同じものの、今季最悪の予選結果となった。