RBの角田裕毅は、F1アメリカGPのスプリントを9番手からスタートしたが、11位でポイント獲得ならず。予選では惜しくもQ3進出を逃し、またしても11番手。しかし角田はここから、決勝でもポイント獲得を目指すと語った。
角田はスプリントで、9番グリッドから入賞圏内のトップ8を目指してハース勢と一進一退の接近戦を繰り広げた。ただ、次第にハース勢には引き離されただけでなく、レッドブルのセルジオ・ペレスやマクラーレンのオスカー・ピアストリといった自力に勝る後方スタートのドライバーがポジションを上げてきたこともあり、角田は最終的に11位でスプリントを終えた。
「今日のチームの努力は素晴らしかったと思います。今朝のスプリントはタフでした。バトルを楽しんだのは確かですが、残念ながらペースが上がらず、ダメージを最小限に抑えるために他のマシンと激しく戦わなければいけませんでした」
「ポイント圏内に近いところからスタートしたので、今日はポイントを獲得するチャンスがあったかもしれません」
そうスプリントを振り返った角田。午後に行なわれた予選に向けてはマシンのセットアップを変更したが、Q3進出にわずか0.032秒及ばず11番手で予選を終えた。
チーム曰く、データ分析とセットアップ変更の結果、マシンのバランスが改善され、新しいフロアに最適化されているという。
「不運なことに、今日の午後はQ3に進出することができませんでした。最終的には10番手まであと一歩だっただけに残念ですが、全体的には明日の決勝に向けていい位置につけています」
そう角田は予選について語り、リアム・ローソンのサポートについて感謝した。今回からダニエル・リカルドに代わって角田のチームメイトになっているローソンは、パワーユニット交換によって最後尾グリッドからのスタートが決まっていた。そのため、Q1とQ2で角田にスリップストリームを与える役目を担ったのだ。
「スリップストリームを与えてくれたリアムには感謝しています。スプリントの後に多くの変更を行なったので、マシンの違いもありますが、良いデータを得ることができました」
決勝レースに向けて、角田はスプリント同様激しいバトルになることを予感しつつも、ポイント獲得を目指すと意気込んだ。
「ここまでアップダウンの激しい週末でしたが、今日のセッションでいくつか学ぶことができましたし、今後に向けてもそうです。明日は厳しいレースになると思いますが、スタート後に順位を上げてポイントを獲得できるようベストを尽くします」