レアル・ソシエダは現地時間10月19日に行なわれたラ・リーガ第10節で、ジローナを1-0で下して4戦負けなし(2勝2分け)となった。日本代表戦から中3日でこの一戦を迎えた久保建英は65分から交代出場を果たしている。
チャンピオンズリーグ出場チーム相手のアウェーマッチでありながら、ソシエダは攻勢に立って幾度も得点機を創り、44分にアンデル・バレネチェアの絶妙のタイミングでのクロスにミケル・オジャルサバルが頭で合わせて決勝点を挙げた。
久保はリードを守るための守備的な働きを精力的に行なうだけでなく、追加点を目指して幾度か右サイドで突破を仕掛けてフィニッシュまで持ち込むことも。代表戦での疲労を考慮した短時間の出場時間でボールタッチ13回、シュート1回(枠外)、パス8回(成功5回)、ドリブル3回(成功2回)、タックル2回、インターセプト1回、ファウル1回というスタッツを記録している。
現地メディアの評価では、マドリードのスポーツ紙『MARCA』は3点満点の採点で「1」止まり。一方の『as』紙も同採点で、「ジローナにとって前半終了間際の失点は痛手となり、後半には疲労も重なってきた。ソシエダがポゼッションで支配し、久保のような選手が現われると、さらにホームチームが圧倒される場面が増えた」と伝えた。
また『as』紙は、個別評価の記事でこの背番号14に対し、「途中出場し、絶えず巧みなプレーを見せた。サイドで相手に立ち向かい、どれも結果には結び付かなかったが、ゴールラインまで攻め込む動きが際立っていた」と、ポジティブに評している。
対照的にネガティブな記述となったのが、バルセロナのスポーツ紙『MUNDO DEPORTIVO』で、「抑えられた」とオリ・オスカルソンとの交代でピッチに立った久保の25分間のプレーを総括し、「スタメンを外れたことで意欲は見られたが、ほとんどボールに触れることができなかった。最後の瞬間に個人技を試みた」と綴った。
同じくカタルーニャの『L’ESPORTIU』紙は、「バスクのチームは、ジローナのプレッシャーを破りながら、トランジションで非常に快適にプレー。そしてオスカルソンに代わって久保が投入されると、イマノル・アルグアシル監督率いるチームにはさらなる機動力がもたらされた」と、日本人選手の登場が好影響を与えたことを強調している。
続いて地元バスクの日刊紙『noticias de Gipuzkoa』は、出場時間の少なさで採点はなしとした上で、「今回は自身のサイドで相手にダメージを与えるのに苦労した。簡単ではなかった。終盤にドリブルで仕掛けようとしたが、成功しなかった」と、そのプレーを振り返った。
最後にサッカー専門サイト『El Desmarque』は、10点満点の採点で及第点の「6」を付与し、「CKを獲得した以外はほとんど見せ場なし。攻撃ではあまり目立たなかった」と寸評は厳しい記述となったが、「守備面で貢献した」とポジティブな面も挙げている。
構成●THE DIGEST編集部
【動画】オジャルサバルのゴールでソシエダが勝利! ジローナ戦ハイライト
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