スーパーGT第7戦オートポリスのレース終盤では、61号車SUBARU BRZ R&D SPORTの井口卓人が第2ヘアピンでガードレールに激しくヒットする大クラッシュが発生した。大きなインパクトだったため井口の容態が心配されたが、大きな怪我もなく無事なようだ。
クラッシュは3時間レースの残り16分というタイミングで発生した。井口は減速できない様子で第2ヘアピンにまっすぐ突入した後、ステアリングを切ってスピン状態になってクラッシュ。スバル公式YouTubeのオンボードを見ると、井口のマシンはガードレールより先に作業車に右側面から当たっているようにも見える。
マシンは大きくダメージを受けたため、井口の容態も心配された。レスキューによって救出されてメディカルセンターに向かった井口だが、小澤正弘総監督によると骨折や神経へのダメージなど大きな怪我も見られず、無事だったという。レース直後に取材した際は「大事をとって30分ほど横になっている」とのことだったが、その後井口は歩いてピットに戻ってきたことが確認されている。
また、クラッシュ時の井口は減速できなくなっているように見えたが、小澤総監督曰く、井口は「ブレーキが抜けた」と伝えていたという。
今回は井口のクラッシュ以前にも3回セーフティカーが出動し、その度に展開が変わる難しいレースとなった。その中でも61号車スバルは下位グリッドスタートながら上位争いに加わってみせたが、これについて小澤総監督は次のように振り返った。
「今日のウォームアップでもタイムが良く、我々のセットアップ、タイヤも含めてかなり良い状態だったと思います。実際にその通りに速く走れて、しっかり追い上げられるレースができました」
「抜きどころのないオートポリスであれだけ抜いていけるのも珍しいなと思いますし、クルマが非常によく曲がってましたね」