全仏オープンで過去最多となる14回の優勝を誇るラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク153位)が、11月の男子テニス国別対抗戦「デビスカップ・ファイナルズ・ノックアウトステージ」(スペイン・マラガ/ハードコート)を最後に現役引退することを発表。かつて男子テニス界にその名を轟かせた“ビッグ4”も、残すところノバク・ジョコビッチ(セルビア/同4位)ただ1人となった。
そんなジョコビッチも今年で37歳を迎え、キャリアの最終局面を迎えているが、先日のインタビューでは「どこまでできるか見てみたい」と改めて現役続行を表明。まだまだ衰えぬ競技へのモチベーションを示した。
一方で、彼の現役続行に対して疑念を投げかける人々もいるようだ。そうした存在をジョコビッチ自身も認識しており、最近出場したサウジアラビアでのエキジビジョンマッチ「シックス・キングス・スラム」(10月16日~19日)でのインタビューでは、批判的な人々への謝罪の言葉を漏らした。
「このままテニス界を引退すべきだと言う人もいる。(パリ五輪で)金メダルを獲得し、すべてを手に入れたのだから退くべきだとね。でも、僕がまだグランドスラムでの優勝の可能性がある限りは続けるべきだと言う人もいる。僕は後者と同じ意見で、今のところは続けたいと思っているよ。
確かに、ツアーを回るモチベーションを見つけることは難しくなってきている。子どもがいれば尚更だ。家を空けることになるのは辛いけれど意欲はまだある。だから、僕に引退してほしいと思っている人たちには申し訳ない」
グランドスラムで最多タイ記録となる24回の優勝を挙げ、パリ五輪で悲願だった『生涯ゴールデンスラム』を達成したジョコビッチ。モチベーションの維持が難しいことを認めているが、少なくとも来シーズンを戦うことは明言している。すべてを成し遂げた彼が、今後どのような戦いを見せてくれるのか注目だ。
構成●スマッシュ編集部
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