昨季のゴールデンステイト・ウォリアーズは46勝36敗(勝率56.1%)でウエスタン・カンファレンス9位タイにつけるも、プレーイン・ゲームでサクラメント・キングスに敗れプレーオフ不出場。オフにはクレイ・トンプソンが退団し、一時代が終焉を迎えたことで、今季の上位進出を期待する声もほとんど聞かれなくなっている。
そうしたなか、チームは現地時間10月5日からスタートしたプレシーズンマッチを、リーグベストの6戦無敗でフィニッシュ。
今季の予想先発ラインナップは、ステフィン・カリーとドレイモンド・グリーン、アンドリュー・ウィギンズにブランディン・ポジェムスキー、ジョナサン・クミンガの5人。ベンチにはオフに補強したベテランのカイル・アンダーソンとバディ・ヒールド、ディアンソニー・メルトン、さらにはゲイリー・ペイトン二世やトレイス・ジャクソン・デイビス、モーゼス・ムーディー、ケボン・ルーニーも控えていて、昨季と同等、あるいはそれ以上の選手層の厚みがある。
「カイル・アンダーソンとバディ・ヒールドの加入はいい動きだったと思う。彼らなら勝利を重ねていく助けをしてくれる」
そう語ったのはウォリアーズOBで、2007年には第8シードながらプレーオフ1回戦で第1シードのダラス・マーベリックスをアップセットする原動力となったバロン・デイビス。10月20日に米メディア『Clutch Points』のインタビューに答えたデイビスは、今季のウォリアーズが周囲の下馬評を上回る好成績を残すと予想しつつ、なかでも新加入したシューターのヒールドに期待を寄せていた。
「ヒールドはリーグでもトップ3に入るシューターで、ステフにはそういう選手が必要なんだ。ドレイモンドにとっても、チームを進化させる存在を求めていたと思う。もちろん、ステフとドレイモンドは今もなお危険な存在だ。私は今のウォリアーズが好きなんだ」
ウォリアーズは23日(日本時間24日)のポートランド・トレイルブレイザーズ戦からレギュラーシーズンがスタートする。スティーブ・カーHC(ヘッドコーチ)をはじめとするコーチングスタッフの采配もカギではあるものの、今季もこのチームは魅力的なロスターを構築して、リーグを盛り上げてくれそうだ。
文●秋山裕之(フリーライター)
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