現地10月25日に開幕するMLBワールドシリーズを前に、同22日にニューヨーク・ヤンキースが記者会見を実施した。壇上に上がったひとりが、主砲のアーロン・ジャッジだ。
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一大決戦における最大の注目はやはり、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平とジャッジの“本塁打王&打点王”対決だろう。会見では当然、報道陣から大谷に関する質問が飛び交い、ジャッジは一つひとつに丁寧に答え、その口からは日本のスーパースターへの賛辞と敬意が淀みなく溢れた。
32歳の名スラッガーは「当たり前のように語られていること以外で、オオタニに関してすごいと思うことはある?」と問われ、しばし考えたのちに「もうすべてが当たり前のように感じるくらいだよ。打率をしっかり残したうえで、パワーもスピードもあるんだからね」と話した。
さらに続け、「今シーズンは50盗塁を決めて話題になったけど、その才能はまだ十分に語られていないと思うんだ。本当にすごいアスリートだし、野球界で最高の選手、そして最高のアンバサダー(親善大使)でもあると思う」と褒めちぎった。
両リーグの本塁打王がワールドシリーズで対峙するのは68年ぶり6度目だが、それぞれが50本以上(大谷が54本、ジャッジが58本)を打ってマッチアップするのは史上初だという。
ジャッジは「オオタニとの大舞台での対戦は楽しみか?」と質問され、「間違いなく楽しみだよ。彼がエンジェルスにいた頃から僕たちは闘ってきたからね。僕の頭上にホームランを打ち込まれたことだってある」とコメント。「彼は正しく野球をするんだ。そして彼がダイヤモンドでみせるハッスルプレーやこのシリーズで披露するパフォーマンスは、きっと若者や子どもたちの良い模範になると思う。彼との対戦をすごく心待ちにしているよ」と賛辞が止まらない。
対戦相手であるドジャースに対しては「「フレディ(フリーマン)は怪我をしているけどどうなのかな? ショウヘイ、ムーキーとMVPトリオといきなり対戦するのはかなりタフだ。投手陣も先発、ブルペンと充実している。走力があって長打力もある、ダイナミックなチーム」と警戒しつつ、「ここからリアルな楽しみがはじまるんだ」と話して、微笑を浮かべた。
構成●THE DIGEST編集部
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