現地10月25日、ロサンゼルス・ドジャースとニューヨーク・ヤンキースのワールドシリーズが開幕する。今年は名門対決となり、すでに大きな盛り上がりを見せている。
「莫大な収益が期待されることからMLBコミッショナーのロブ・マンフレッドは、これ以上ないほど喜んでいる。球界最高のスター選手たちが集結するシリーズの視聴率は間違いなく過去最高に達するだろう。野球ファンが考えうる最高の夢の実現だ」
10月22日の記事でこう記したエンジェルス専門メディア『Halo Hangout』は、「エンジェルスのファンが厳しい選択を強いられている」と伝えた。
「一体、どっちを応援すればいいのか? 決められない、無理だ。ドジャースとヤンキースをエンジェルスで例えるなら、三塁手にアンソニー・レンドーンかブランドン・ドゥルーリーのどちらかを起用するようなものだ。答えはこうだ。どちらの選択肢も最悪だ」
あえて選ぶとすれば、同じ州にあるライバル球団ではなく、ヤンキースになるのだという。
「どちらかを選ばなければいけないのなら、エンジェルス・ファンの答えはヤンキースだ。最低だと思いながらも、圧倒的多数のファンはニューヨーク側につく」
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ドジャースには昨シーズンまで6年間、エンジェルスに在籍した大谷翔平がいる。同メディアも大谷の存在に触れ、「オオタニとともに、最も憎むべきライバルを応援することは可能だ」と記した。
ただ、大谷が選んだ移籍先のフロントと、エンジェルスのフロントの意識の差に愕然とした。
「『The Athletic』のケン・ローゼンタール記者は先日、ドジャースのマーク・ウォルター球団会長兼筆頭オーナーのこんな言葉を報じた。“(昨オフにFAになった)オオタニは勝てるチームを探していた。私たちは彼に選んでもらった恩義を感じている。ドジャースは勝てるチームでなければいけない”」
ドジャースは懸命に勝てるチームを作った一方、エンジェルスのオーナー、アート・モレノはチームの勝利に関心を示していない。そう感じている同メディアは、「ウォルターの言葉を見るのがつらい。だからオオタニはドジャースに加わり、エンジェルスは結局なにも得られなかった」と意気消沈している。
大谷とドジャースに対して抱いているさまざまな感情を踏まえたうえで、最終的な結論をこう記した。
「エンジェルスのファンはオオタニ(と、もうひとりの元エンジェルス投手、ライアン・ブレイジャー)の失敗を見たくないが、ドジャースの失敗は魅力的なものだ」
エンジェルスのファンは複雑な心境でワールドシリーズを見守るようだ。
構成●THE DIGEST編集部
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