福岡の長谷部茂利監督が今季限りで退任。クラブ史上初のタイトルもたらす手腕「決断に至るまで、多くの時間をかけて熟考しましたが...」

 アビスパ福岡は10月31日、長谷部茂利監督の今季限りでの退任を発表した。

 長谷部監督は現役時代、ヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)やヴィッセル神戸などで活躍。引退後は指導者に転身し、ジェフユナイテッド千葉、水戸ホーリーホックで監督を務め、20年から福岡を率いてきた。

 福岡では、就任初年度にJ1昇格に導くと、以後も確かな手腕でチームを強化。天皇杯で4強入りした昨季は、ルヴァンカップ制覇でクラブ史上初のタイトルをもたらした。
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 そんな53歳は、退任にあたり以下のようにコメント。

「まず初めに、ファン・サポーターの皆様、スポンサー企業の皆様、AGAの皆様、そしてアビスパ福岡に関わるすべての皆様に、これまでいただいた温かいご声援と多大なるご支援に心より感謝申し上げます。
 

 また、日々懸命に努力し、目の前の試合に全力で挑み続けてくれた選手たち、そしてチームを献身的に支え続けてくれたコーチやスタッフ、この5年の間に様々なクラブの新しい歴史を刻むことができたのは、彼らの努力、情熱と覚悟があったからこそだと思っています。この場をお借りして、改めて心より深い感謝の意を表します。
 

 退任にあたっては決断に至るまで、多くの時間をかけて熟考しましたが、アビスパ福岡の未来を最優先に考え、ここで一つの区切りをつけることが最善だと判断いたしました。
アビスパ福岡は、これからも皆様に支えられ、一歩一歩着実に成長し、さらなる進化を遂げると確信しています。

 ただ、今シーズンの戦いはまだ終わっておりません。残された試合で選手たちと共に良い結果を残せるよう、最後まで全力を尽くしてまいります。ぜひスタジアムで選手への力強い後押しをよろしくお願いします」
 

 福岡の功労者が惜しまれながらチームを去る。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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