バロンドール授賞式の“ボイコット”に、リーグの会長も苦言を呈した。
マンチェスター・シティのロドリが栄えある賞を手にした10月28日の式典に、レアル・マドリーの関係者はいなかった。チームとしてシーズンベストに選ばれ、カルロ・アンチェロッティ監督も最優秀監督賞を受賞したにもかかわらず、だ。
マドリーは選考基準への不満を表し、ヴィニシウス・ジュニオールに賞が贈られないのであれば、ダニエル・カルバハルが受賞すべきだったと主張。クラブに対して敬意を欠いており、「リスペクトされないところには行かない」と明かした。
ラ・リーガとチャンピオンズ・リーグで優勝に貢献したヴィニシウスが、バロンドールに値したことは確かだろう。一方で、シティのプレミアリーグ優勝やスペイン代表のEURO制覇に大きく尽力したロドリも、世界最高の個人賞にふさわしいとの見方は少なくない。
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それだけに、栄えある式典に出席しないことを選んだマドリーの決定には、多くの関係者から批判が寄せられた。リーガのハビエル・テバス会長も、フロレンティーノ・ペレス会長率いるマドリーの対応にあきれたようだ。
英紙『Daily Mail』によると、テバス会長はスペイン紙『Marca』で「マドリーはずっとその特徴のひとつで、アンセムの一部でもある騎士道精神を欠いたと思う。負けたときに握手するということだ」と話している。
「しばらく前からその騎士道精神がない。驚きはなかった。子どもじみた態度というか、怒りっぽいというか。好きな言い方をすればいい。レアル・マドリーTVの姿勢ですでに見てきた。全てが自分たちを中心に回っていなければいけないという至上主義の振る舞いが見られる」
バロンドールの選考が妥当だったかどうか、過去にも多くの議論があった。だがそれと、セレモニー出席を拒むのは別の問題だろう。
構成●サッカーダイジェストWeb編集部
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