RBの角田裕毅は、レッドブルのセルジオ・ペレスの去就について様々な憶測が飛び交う中、マックス・フェルスタッペンのチームメイトになりたいという希望はあるものの、今自分のやるべきことに集中していると語った。
成績が振るわないペレスは、最悪ならば今週末のサンパウロGPを最後に、レッドブルを更迭されるのではないかとすら噂されている。同チームのクリスチャン・ホーナー代表も、「いずれ難しい決断をしなければいけない時が来る」と発言するまでになっている。
ペレスの更迭が現実のものとなった場合、現在姉妹チームのRBのマシンを走らせる、角田かリアム・ローソンのいずれかが昇格し、フェルスタッペンのチームメイトを務めることになると見られる。
サンパウロGPのFIA木曜記者会見に登場した角田は、レッドブルのマシンをドライブする準備、フェルスタッペンのチームメイトを務める準備はできているかと尋ねられると、次のように語った。
「間違いなく、マックスのチームメイトを務めたいと思います」
「彼は一緒に走りたいドライバーです。現時点では最高のドライバーですし、多くのスキルを持っています。彼から、多くのことを学びたいと思います。でも学びを終え、どれだけのことができるかも見てみたいです」
ただ現時点では、RBでの仕事に集中していると、角田は語る。
「今は、自分がやらなければいけないことに集中しています。まだ、自分がやりたいことを達成できていないと思います。だから、どうなるのか見てみるしかないと思います」
ここ数戦、角田はうまくいかないレースが続いており、先日のメキシコシティGPをリタイアで終えたことで、7戦連続無得点となっている。チームとしても、ランキング6番手と争うハースに引き離され、今や10ポイント差。逆転のためには、もう取りこぼすことはできない。
その現状について、角田は次のように語った。
「キャリアの中には、良い瞬間も悪い瞬間もあると思います」
「気を紛らわせるモノを最小限に抑えて、レースに集中するようにしています。そうすることで、幸運を手にできることを期待しています」
「今のところ、レースはそういうふうにはなっていません。でも、全てのレースウィークが、新しいレースウィークです。前のレースウィークのことは考えません」
「今週末は、スプリントレースがあるだけです。そして、今はハースを倒すことだけに集中しています」
「現時点ではどのコースでも彼らの方が速いと思います。僕らは少し遅れているかもしれません。でも、今後のレースではもっと良くなることを期待しています。少なくとも、彼らと同じレベルになれることを願っています」