新シャシー投入も、ペレス復活の役に立たず……スプリント予選SQ2敗退「路面温度が下がったのが悪影響になった」

 レッドブルは、苦戦が続くセルジオ・ペレスのシャシーをF1サンパウロGPに向けて交換。しかしペレスはスプリント予選を13番手で終えることとなり、シャシー交換の効果は発揮されなかったように見える。

 ペレスは厳しいグランプリが続いており、アメリカGPとメキシコシティGPの2戦連続で低調な結果に終わった。今や、シーズン途中で更迭されるという噂も再び出てきている。

 この状況を打破するため、レッドブルはペレスのシャシーを変更。このシャシーは新品というわけではなく、以前使っていたモノに戻す格好となった。しかしながらサンパウロの初日も、ペレスの苦境は続き、スプリント予選ではSQ3に進むこともできなかった。

 この厳しい状況について、ペレスは次のように説明した。

「FP1は良かったんだけど、路面温度が下がってきて、少しアンダーステアになった」

「ブレーキバランスと使えるツールで対処しようとしたが、リヤが限界に達してしまった」

「それでプログラムが少し混乱した。2周目になればチャンスがあるかもしれないと思ったけど、残念ながらそうはならなかった」

「今日はかなり苦戦したけど、明日の予選が楽しみだ。残念ながら、コンディションに振り回されてしまった。そしてそれが本当に難しい部分だったんだ」

 なおクリスチャン・ホーナー代表は、ペレスのシャシーを以前のモノに戻したのは、自信を取り戻させるためだったと明かしていた。

「彼の自信を取り戻すために、最善を尽くしている。彼はメキシコで、酷い週末を過ごした」

「今週末、彼のシャシーを交換したんだ。古いシャシーだが、彼の自信を取り戻すためにそうした」

「セルジオは経験豊富なドライバーだ。長くこの仕事に携わっているので、これが結果重視のビジネスであることを理解している」

「彼は今シーズンが、自分にとって期待以下であることを理解している。セルジオがそのことを一番痛感しているはずだが、彼をサポートするために最善を尽くしている」

 一方でチームメイトのマックス・フェルスタッペンは、スプリント予選でマクラーレン勢には完敗したものの、最近好調のフェラーリ勢の間に割って入る4番グリッドを手にした。