ハースF1のケビン・マグヌッセンは、体調不良のためF1サンパウロGPを完全欠場することになった。その代役として、初日を走行したリザーブドライバーのオリバー・ベアマンが、決勝レースまでステアリングを握ることになった。
サンパウロGP金曜日の朝、ハースF1はマグヌッセンが体調不良を訴えたため金曜日を欠場し、フリー走行とスプリント予選をベアマンが走ることを発表した。これにより、土曜日午前中に予定されているF1スプリントも、必然的にベアマンが走ることになっていた。
マグヌッセンは、体調が回復すれば土曜日午後の予選からマシンに戻り、決勝レースも走れる可能性があった。しかし結果的には、マグヌッセンはサンパウロGPを完全欠場することが決まった。
「ハースF1チームは、ケビン・マグヌッセンがサンパウロGPに出場せず、オリバー・ベアマンが今週末ずっと、チームのために走ることを発表する」
チームはそう声明を発表した。motorsport.comの取材によれば、マグヌッセンは吐き気を訴えているようだ。
急遽の起用にも関わらず、ベアマンはスプリント予選でSQ3まで進出。そのSQ3ではトラックリミット違反によってタイム抹消となったが、10番グリッドを確保した。12番手だったチームメイトのニコ・ヒュルケンベルグを上回ってみせた格好だ。
ベアマンは今季、サウジアラビアGPで虫垂炎に見舞われたカルロス・サインツJr.の代役としてフェラーリからF1デビュー。いきなり入賞した。そしてアゼルバイジャンGPでは、ペナルティポイントの蓄積により出場停止処分を受けたマグヌッセンの代役としてハースのF1マシンを駆り、再び入賞するという快挙を見せた。
なおベアマンはこれでF1に3戦出場するということになるため、シーズン終了直後に行なわれるポストシーズンテストに、ルーキードライバーとして出場できなくなるということを意味する。
このテストには、各チーム1台にレギュラードライバー、もう一台にルーキードライバーを乗せることが定められている。ハースは本来、ベアマンをルーキードライバー枠で走らせる予定だったが、プログラムの再考が求められるということになるだろう。