11月2日、第103回全国高校サッカー選手権大会の地区予選が全国各地で開催され、新たに4つの代表校が出場権を獲得した(鳥取決勝の米子北vs鳥取城北戦は荒天のため2日から4日に順延)。
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日章学園と宮崎一が雌雄を決した宮崎決勝。序盤からサウサンプトン(イングランド)入団内定の高岡を擁する日章学園が主導権を握るも、初出場を狙う宮崎一は堅守速攻で果敢に立ち向かう。
均衡が破れたのは後半14分、右CKから吉崎が合わせて日章学園がリードを奪う。さらに5分後、今度は右ロングスローをふたたび吉崎が頭でゲットして加点すると、同34分に水田が、同37分には高岡にもゴールが生まれる。きわめつけはアディショナルタイム3分、高岡が3人抜きからのゴラッソをねじ込んでラッシュを締めくくった。5-0の快勝を収めた日章学園が3年連続19回目の出場を決めている。
石川決勝はどちらが勝っても初出場、金沢学院大附vs遊学館というフレッシュが顔合わせとなった。激しい雨足とピッチに水たまりが点在する悪条件のなか、試合は両校ががっぷり四つ組む白熱の展開。そんななか、試合が動いたのは後半4分、金沢学院大附はゴール前の混戦から山崎が冷静に決めて先制する。その後の遊学館の反撃をシャットアウトした金沢学院附が1-0で逃げ切り、悲願の初切符を手にした。
大雨の影響で1時間25分遅れのキックオフとなった岡山決勝。作陽学園と岡山学芸館の強豪対決はのっけから実力伯仲の好バトルが繰り広げられた。前半25分、作陽学園は左サイドの崩しから岡が絶妙なクロスを供給し、最後は中央に走り込んだ大西が蹴り込んで先制を挙げる。互いに好機を迎えながらも得点は決まらず、前半は作陽学園がリードしてハーフタイムを迎えた。
後半に入ると人海戦術を駆使する岡山学芸館が一気に逆転に持ち込む。11分に左ロングスローの流れから大田がダイレクトボレーで強引にこじ開けると、その4分後にはFKのこぼれ球を拾った岡田が右足を一閃して20メートル弾を炸裂させた。終盤の作陽学園の猛攻を凌ぎ切った岡山学芸館が2-1で激闘をモノにし、4年連続7回目の本大会行きを確定させた。
北海道決勝は立ち上がりから前半から目まぐるしく試合が動いた。前半4分、旭川実は左サイドで受けた鈴木琉が左足を強振してニアをぶち抜く豪快ミドルを突き刺すと、同21分には札幌大谷が鮮やかなパスワークから抜け出した右SBの森が同点弾を流し込んだ。さらに札幌大谷は32分にも右サイドを打破して最後は真浦が押し込んで逆転に成功。緊迫感ある拮抗したゲームが展開された。
後半は一転してビッグチャンスが少ない引き締まった展開に。旭川実に押し込まれる時間帯も長かった札幌大谷だが、集中したチームディフェンスで対峙して同点を許さず。すると後半36分、逆襲から簗詰(やなづめ)が3点目を奪って突き放した。ライバル対決を3-1で制した札幌大谷が、4年ぶり4回目の全国行きだ。
[11月2日の予選決勝結果]
北海道:札幌大谷 3-1 旭川実
石 川:金沢学院大附 1-0 遊学館
岡 山:岡山学芸館 2-1 作陽学園
鳥 取:米子北vs鳥取城北(荒天のため4日に順延)
宮 崎:日章学園 5-0 宮崎一
11月2日終了時点で本大会出場を決めているのは6校。組分け抽選会は11月18日に行なわれ、本大会は今年も12月28日に開幕、1月13日に国立競技場で決勝戦が開催される。
構成●高校サッカーダイジェスト編集部
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